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    女子学生の就活について、女性キャリアコンサルタントが解説します。

    採用指針の廃止 混乱懸念

    • イラスト・藍原真由
      イラスト・藍原真由

     「就職活動の解禁日がなくなったらいつ留学やインターンシップ(就業体験)に行けばいいですか」。大学1年の女子が相談に来ました。

     経団連が、就活日程などを定めた採用指針の廃止を決め、低学年の学生に動揺が広がっています。今後は政府主導で新ルールが検討されますが、将来的にはいつでも採用できる「通年採用」が広がる可能性もあります。

     私は、大学生活では学業のほか、特に夏休みの過ごし方について、2年生までに短期の留学、3年生からインターンシップの参加が「王道」だと説明してきました。でも解禁日がなくなれば1、2年生から就活が始まるかもしれず、先輩の経験を参考にするのは難しくなります。

     一方で、解禁日を気にせず、学業も就活も自分のペースで自由にできると考える学生もいるでしょう。ただ、そんな自立型の学生はごく一部にすぎません。多くの学生は「周りが始めたから自分もそろそろ」「キャリアセンターの講座があるので参加しなくては」といった理由で動き出すものだからです。

     就活ルールがなくなれば、始めるきっかけすらつかみにくくなり、混乱や出遅れが相次ぐのではないでしょうか。女子学生の相談を受けながら、心配になりました。

    2018年10月23日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    上田晶美  (うえだ・あけみ
     キャリアコンサルタント。株式会社「ハナマルキャリア総合研究所」代表。1983年早稲田大卒。約10年間、企業で人事、広報などを経験後、94年、出産を機にキャリアコンサルタント活動を開始。就活生を個人指導するかたわら、全国各地の大学で講演を行っている。働きながら3人の子供を育ててきた経験を生かし、企業の女性活躍推進に向けた研修などでも講師を務める。