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    女子学生の就活について、女性キャリアコンサルタントが解説します。

    ミスマッチ防ぐ再確認を

    • イラスト・藍原真由
      イラスト・藍原真由

     「楽しく接客ができると思って入った会社なのに、工場に回されてしまいました。仕事がきついので、辞めようと思います」

     今年4月に就職したM子さんが相談に来ました。入社してまだ半年ですが、立ちっぱなしの作業で、へとへとだと言います。

     会社の上司に相談するよう助言しましたが、上司からは「年内の配置換えは難しい」と言われたそうです。全国的に知名度のある会社なので、M子さんは昨年、内定を得たときは、とても喜んでいました。それだけに、入ってみたら想像していた仕事と違っていた「ミスマッチ」になってしまったのは残念です。

     今は、学生優位の「売り手市場」なので、就職活動での志望先は大手企業に偏り、内定をもらったらすっかり安心してしまいます。大学のキャリアセンターに集まる先輩の体験談も「いかに内定を得たか」の成功例になりがちです。

     しかし、M子さんのようなミスマッチは、売り手市場といえども、なくはありません。だから、失敗例も、しっかりと後輩の学生たちに伝えなければなりません。

     ミスマッチは学生にも会社にも不幸なことです。就職先を決めた4年生も、まだ間に合います。仕事の中身を吟味し、働くイメージを確認してください。

    2018年11月20日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    上田晶美  (うえだ・あけみ
     キャリアコンサルタント。株式会社「ハナマルキャリア総合研究所」代表。1983年早稲田大卒。約10年間、企業で人事、広報などを経験後、94年、出産を機にキャリアコンサルタント活動を開始。就活生を個人指導するかたわら、全国各地の大学で講演を行っている。働きながら3人の子供を育ててきた経験を生かし、企業の女性活躍推進に向けた研修などでも講師を務める。