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    歴史・文化財

    三井港倶楽部、改修終える

    • 改修を終えた三井港倶楽部
      改修を終えた三井港倶楽部
    • 昭和天皇ゆかりの品々を展示した一室
      昭和天皇ゆかりの品々を展示した一室

     福岡県大牟田市西港町の洋館「三井港倶楽部」を運営する三井松島産業(福岡市)が進めていた建物の改修が終わった。昭和天皇ゆかりの品々を1室に展示したのをはじめ、扉など開館当初からの歴史を感じさせる木製部分はそのままに、段差の解消などを図った。レストランで提供する料理も刷新し、7日から一般向けの営業を始める。

     港倶楽部は1908年の開館で、三井財閥の社交場、迎賓館として使われた。地元経済界の有志らによる保存会が2005年に三井鉱山から譲り受け、レストランや結婚式場として運営してきたが、老朽化が進み、赤字も続いたことから昨年5月、三井松島産業に譲渡。今年2月には名称を「旧三井港倶楽部」から「三井港倶楽部」に改め、2~3月に休業して改修していた。

     市指定有形文化財の洋館は、木造2階建てで延べ床面積665平方メートル。ロビーのほか、結婚式場などとして80~100人で使える宴会場など計7部屋がある。

     昭和天皇が、隣接する三井三池炭鉱三川鉱を1949年に巡幸された際には、休憩で立ち寄られた。その際に使われた応接セットや、三川鉱での昭和天皇の写真など、ゆかりの品々を2階に集めて展示した。

     改修では、カーペットの張り替えや壁の塗装、トイレの段差の解消などを実施。外観も、ひび割れを補修するなどした。改修費は公表していない。

     完成を祝う祝賀会が5日、港倶楽部で行われ、中尾昌弘市長は「三池港や三川鉱跡などと連携させ、より一層、地域を盛り上げていきたい」と期待を示した。宮西博美総支配人(50)は「多くの方々に歴史ある建物と新たな料理を楽しんでもらいたい」と話している。

     レストランで提供する料理は、「フレンチの鉄人」として知られる坂井宏行シェフが監修した。ランチ(午前11時半~午後2時)は2500円(平日のみ)~6000円、ディナー(午後5時半~9時)が7000円(平日のみ)~1万5000円。

     火曜定休。施設見学(無料)は午前10時~午後5時。問い合わせは港倶楽部(0944・51・3710)へ。

    2018年04月06日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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