文字サイズ

    歴史・文化財

    通潤橋年内復旧困難に、修復方法の検討必要

    • クレーンで石材をつり上げる作業員ら
      クレーンで石材をつり上げる作業員ら

     熊本地震で被災し、復旧工事中の大雨で石材が一部崩落した国指定重要文化財「通潤橋」について、熊本県山都町は13日、年内としていた復旧完了時期がずれ込む見通しとなったことを明らかにした。崩落原因の特定や修復方法の検討に時間がかかるためで、町は「できるだけ早く工事に着手したい」としている。

     町によると、大雨が降った5月7日、橋上部の側面の石材94個が崩落。一部は橋の下を流れる川に落ちた。町は川から石材を回収。せり出した石材を鉄パイプで固定し、崩落箇所をモルタルで固めるなどの応急措置を施した。

     13日は、作業員がクレーンで石材を橋の上部につり上げ、近くの駐車場に運んでいた。

     専門家や地元関係者らでつくる「通潤橋保存活用検討委員会」は5月下旬、現場を視察した。今後、石材の大きさを計測するなどして、元の場所を特定するほか、破損状況を確認。雨が崩落にどのように影響したのかを詳しく調査する。原因を分析した後、国や県、同委で工事範囲や工法の検討を行うという。

     町は、地震被害とは別に、大雨による災害復旧事業として文化庁に補助金(補助率85%)を申請する予定で、年度内の工事着手を目指すという。

    2018年06月14日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    よみうりSPACEラボ