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    歴史・文化財

    月性の顕彰会が書籍、昨年の講演録まとめる

    • 本を手に取る西原館長
      本を手に取る西原館長

     維新の志士に影響を与えた幕末の僧・月性(1817~58年)の顕彰会が、山口県柳井市で昨年開いた連続講演会の講演録を書籍「幕末維新のリアル―変革の時代を読み解く7章―」にまとめた。同市の月性展示館や書店で販売している。

     月性は同市の妙円寺に生まれ、九州や関西への遊学を通じて国内外の情勢を知り、独自の海防論を長州藩内外で説いた。また、私塾「清狂草堂」で後の維新志士らを育成した。

     講演会は月性生誕200年にあわせて昨年4~11月に7回開かれ、跡見学園女子大の三谷博教授や立命館大の奈良勝司助教ら研究者7人が登壇。19世紀後半の列強の動きや長州藩の内情、月性ら当時の知識人の関わりなどを解説した。

     公益財団法人「僧月性顕彰会」は、講演会の内容を今後の発信に活用しようと、締めくくりの講演を行った上田純子・県史編さん室明治維新部会専門委員と共に、講演録の編集を進めた。

     同顕彰会理事で、月性展示館の西原光治館長は、「月性にとどまらず、様々な角度から幕末について知ることができる内容になった」としている。

     四六判296ページで、2200円(税別)。問い合わせは同顕彰会(0820・45・2211)へ。

    2018年08月10日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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