文字サイズ

    歴史・文化財

    仏像から年代明記の経典、1222年書写「浄土三部経」…福岡市博物館15日から公開

     福岡市博物館、佐賀県立博物館などは11日、同県白石町の弥福みふく寺が所蔵する木造阿弥陀如来あみだにょらい立像(高さ77.8センチ、鎌倉時代)の体内から、1222年に書写された経典「浄土三部経」=写真=が見つかったと発表した。鎌倉時代の仏像から年代が明記された銘文が見つかる事例は珍しく、九州の彫刻史を研究する上で貴重としている。

     浄土三部経は極楽浄土の様相などを説いた経典。7月に包紙(長さ34.5センチ、幅4.6センチ)にくるまれた状態で見つかった。包紙には「承久二二年」に「佛師琳賢」が作ったことなどが記されている。未開封で、包紙から中身を取り出すかどうかは今後検討するという。

     佐賀県立博物館の竹下正博学芸員は「仏像は極めて精巧な造形。年代が特定できたことは、当時の制作状況や様式の変遷を研究する上で重要だ」としている。

     仏像と包紙は、福岡市博物館で15日から始まる特別展「浄土九州」で公開される。

    2018年09月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    よみうりSPACEラボ