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    伝統・習俗

     

    天草の海いのち再生、石牟礼さんの能

     2月に90歳で亡くなった熊本市の作家、石牟礼道子さん原作の新作能「沖宮おきのみや」が6日夜、同市の水前寺成趣じょうじゅ園能楽殿で初演された=写真、田中勝美撮影=。染織家で紬織つむぎおりの重要無形文化財保持者(人間国宝)の志村ふくみさん(94)が衣装を監修。石牟礼さんが生まれた熊本・天草を舞台とする「生命の再生」の物語を約400人が鑑賞した。

     雨乞いの人柱となった童女の前に、島原の乱で散った天草四郎が現れ、あらゆる生命を育む海底の「沖宮」に導く物語。薪がたかれた屋外の舞台に、四郎の霊を演じる能楽師の金剛龍謹たつのりさんが水縹みはなだ色(水色)の衣装をまとって登場。色の衣装を着た童女と魂が結ばれる姿が厳かに演じられた。

     公演は20日に京都・金剛能楽堂、11月18日に東京・国立能楽堂でも行われる。

    2018年10月07日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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