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    あか牛農家被害深刻 廃業の相談相次ぐ

     熊本地震では、熊本県特産の肉牛「あか牛」も被災した。県畜産農協によると、県内で牛舎が倒壊するなどして被災した牛の畜産農家は160戸。死んだり、けがをして殺処分されたりした牛は約70頭に上った。同農協には、廃業に関する相談も相次いでおり、既に十数戸が継続を断念したという。

     あか牛は、脂肪分が少ない赤身肉が特徴の和牛。近年、ヘルシー志向を背景に人気が高まっており、熊本県は全国生産量の約7割を占める。

     県内のあか牛は2014年に約1万5000頭(繁殖牛を含む)で、約6割が阿蘇地域で育てられている。「阿蘇の草原の維持と持続的農業」が食糧農業機関(FAO)から「世界農業遺産」に認定された際には、あか牛の多くが草原で放牧されていることもアピールされた。

     県内で特に被害が大きかった南阿蘇、西原両村を含む同農協南阿蘇支所管内では、畜産農家約400戸のうち88戸が被災。死んだり、殺処分されたりした牛は36頭いた。

    2016年06月12日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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