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    八幡製鉄所VRで体感、非公開の建物内部再現

    • VRで見られる旧本事務所の内部の映像(北九州市提供)
      VRで見られる旧本事務所の内部の映像(北九州市提供)
    • 旧本事務所の眺望スペースで貸し出すゴーグルとヘッドホン
      旧本事務所の眺望スペースで貸し出すゴーグルとヘッドホン

     北九州市は14日、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」を構成する官営八幡製鉄所の旧本事務所(八幡東区)の眺望スペースで、非公開の建物内部の様子などを仮想現実(VR)の映像で体感できる観光サービスを始める。市は「日本の産業発展の礎となった北九州の世界遺産への興味を深めてもらい、にぎわい創出につなげたい」としている。

     専用ゴーグルとヘッドホンを見学者に貸し出すサービス。〈1〉製鉄所の歴史〈2〉旧本事務所の1912年の様子〈3〉旧本事務所の現在の内部〈4〉構成資産「修繕工場」の1910年の様子〈5〉空から見た現在の関連施設一帯――の映像を楽しめる。

     〈1〉~〈4〉は1分~3分50秒でナレーション付き。〈3〉は実際に内部を歩いているような感覚を味わえ、〈5〉は自分が空から見ているように目線を動かせる。ゴーグルとヘッドホンを8セット、同じ映像を見られるタブレット2台を用意する。

     旧本事務所の内部や修繕工場は、普段は一般公開されていないため、「中に入ってみたい」などという見学者の要望を踏まえて導入。映像は、製鉄所の創業当時からの様子を撮影したガラス乾板写真をもとに、コンピューターグラフィックスで再現した。総事業費は約1000万円。

     市によると、眺望スペースの来場者は、開設した2015年度は世界遺産登録の追い風もあり約5万6000人いたが、16年度は約2万7000人に半減。今年度はさらに減る見通しという。市は今回のVR導入で、初年度の5万人台にまで回復させたい考えだ。

     眺望スペースが開く午前9時半~午後5時(月曜と年末年始を除く)に無料で利用できる。雨天時は中止。問い合わせは同課(093・582・2922)へ。

    2018年03月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    よみうりSPACEラボ