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    杉乃井ホテル総料理長受賞、若手育成など評価…食生活文化賞

    • フォアグラの下ごしらえをする成安さん
      フォアグラの下ごしらえをする成安さん

     別府杉乃井ホテル(大分県別府市)の成安宣章のぶあき総料理長(68)が、食文化の推進に顕著な功績があった人に贈られる食生活文化賞(西洋料理部門)を受賞した。若手の料理人の育成やボランティア活動に取り組んだことが評価され、「驚いたが、とても光栄に思う」と喜んでいる。

     同賞は、日本食生活文化財団(東京)が創設。今年度は全国の料理人ら22人が受賞し、成安さんは九州からただ一人選ばれた。

     竹田市出身。高校2年の夏、料理人が主人公の映画を見たのがきっかけで洋食の料理人を志した。高校卒業後に同ホテルで働き始め、大阪の高級ホテルやフランスなどで修業し、腕を磨いた。

     40歳代後半で洋食部門の責任者になった。珍しい食材が入ると、若手を集めて調理方法をアドバイスするなど育成に力を注いだ。55歳で3代目の総料理長に就任。市内で開催される料理教室で講師を引き受けたり、東日本大震災でホテルの料理人を被災地に派遣したりした。

     現在は和洋中合わせて約180人いる料理人をまとめる。得意料理は肉の煮込み料理で、氷彫刻や果物に装飾を施す「フルーツカービング」も宿泊客に好評だ。成安さんは「できるだけ長く現役を続け、『新しいものを作るには基礎が大事』だと伝えたい」と話している。

    2018年11月30日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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