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    チンアナゴ新種発見、鹿児島大研究者ら大島海峡で

     奄美大島と加計呂麻島の間にある大島海峡で、鹿児島大の研究者らがチンアナゴの新種を発見した。近づくと巣穴に逃げ込み、姿を消してしまう様子を「逃げ水」になぞらえ、標準和名を「ニゲミズチンアナゴ」と命名。今月上旬、国際的な学術誌「Zootaxa」で発表した。

     鹿児島大国際島嶼とうしょ教育研究センター奄美分室の藤井琢磨特任助教によると、チンアナゴはこれまでに世界で17種類が確認されている。ニゲミズチンアナゴは他種よりも細長いのが特徴で、体長は約70センチと他種の2倍ほど。体表には大きめの白斑模様があり、背びれの位置も異なるという。

     2016年1月、藤井特任助教が大島海峡の水深30メートル以上の海底で発見。撮影した写真を分析したところ、新種の可能性があると判断した。

     その後、台湾国立海洋生物博物館の小枝圭太・特別研究員らと20回以上にわたる現地調査を行ったが、近づくと逃げられるという状況が続いた。ようやく捕獲できたのは、同年11月だった。

     奄美大島近海では、これまでにもフグの新種「アマミホシゾラフグ」が発見されている。藤井特任助教は「大島海峡は地形が複雑で、多様な生物がいる魅力的な場所。ほかにも新たな生物の発見があるかもしれない」と話していた。

    2018年05月23日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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