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    重いランドセル「対応を」小中学生から要望の声、「脱ゆとり教育」要因か…宮崎県教委アンケ

    • 肩ひもが動いて体への負担を軽減するランドセル(宮崎市の宮崎山形屋で)
      肩ひもが動いて体への負担を軽減するランドセル(宮崎市の宮崎山形屋で)

     宮崎県内の児童、生徒から「ランドセルやかばんが重い」として小中学校に対応を求める要望が寄せられていることが、県教委のアンケートで分かった。県教委は、学習指導要領の改訂に伴う「脱ゆとり教育」で教科書が厚くなり、3~4割程度重くなったことが要因とみている。

     アンケートは1月に、県内全公立小中学校365校を対象に、ランドセルや通学かばんについて尋ねた。児童、生徒から「ランドセル、かばんが重いので対応してほしい」との要望があった学校は小学校が23校(9・7%)、中学校が57校(44・2%)だった。

     県教委によると、県内の複数の自治体で使われている小学校の国語と算数の教科書の重さは、583グラムと310グラム。13年前は国語が450グラム、算数が220グラム。中学1年の国語と数学も100~200グラム程度、重くなっている。

     かばんの重さとの因果関係は明確ではないが、「子どもが肩こりや腰痛を訴えて保健室を利用した」と答えた学校は、小学校が5校(2・1%)、中学校が11校(8・5%)だった。

    ◆工夫する学校も

     児童、生徒のランドセルや通学かばんが重いことに対し、何らかの対応をしている学校は、小学校が109校(46・2%)、中学校が86校(66・7%)。学校に置いたままにしていい教材を示したり、持ってくるものが多い教科が重ならないように時間割を工夫したりしている学校があった。

     県教委義務教育課は「各学校の工夫を市町村教委に伝えるなどして、ランドセルやかばんが重い問題の解決に取り組んでいる。今後も児童や生徒の負担軽減策を検討していきたい」としている。

    ◆教科書に合わせ大型化

     ランドセルメーカー「セイバン」(兵庫県)によると、学習指導要領の改定で学習内容が増え、大型化する教科書があることに対応して、ランドセルのサイズも大きくなる傾向がある。同社は肩にかけるベルトの構造を変えたり、教科書などが背中側に倒れるようにしたりして、背負いやすいように工夫しているという。

     約70種類のランドセルを扱う宮崎山形屋(宮崎市)によると、軽くて丈夫なタイプが人気。同店は「体の負担を減らせる機能を調べ、実際に背負って体に合うかをよく確かめてほしい」と呼びかけている。

    2018年10月04日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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