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    元萩市教育長陽さんの歌碑、旧木間小中学校に完成

    • 歌碑の周りに集まった陽さん(前列右から3人目)と教え子ら
      歌碑の周りに集まった陽さん(前列右から3人目)と教え子ら

     山口県萩市を舞台に、若年性アルツハイマー型認知症の妻を、がんを患った夫が介護する映画「八重子のハミング」の原作者で、元同市教育長、みなみ信孝さん(79)の歌碑が同市の旧木間小中学校に完成し、14日、現地で除幕式が行われた。

     陽さんと妻八重子さん(故人)は1963年4月、山間部にあった木間中にそろって教師として赴任し、翌月に結婚した。校舎は映画にも登場したが、今年3月に閉校し、その際、陽さんが短歌を詠んで贈った。

     「学びを 去りし仲間うからの 永遠とわにあれ 春夏秋冬 絆忘れじ」

     この短歌に感動した教え子たちが、思い出を忘れないよう歌碑にしようと同窓生らに呼びかけ、数十万円を集めて建てた。

     式には教え子や住民ら約40人が参加。陽さんは「勉強嫌いで手に負えなかった子たちがここまでしてくれ、こんなありがたいことはない。ここに妻もいてくれれば良かったが……」と感極まった様子であいさつ。全員で校歌を歌い、完成を祝った。

     歌碑の設立実行委員会代表の阿嶋忠治さん(71)は「立派な歌を残してくれ、永遠に心の支えになる」と話していた。

    2018年10月16日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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