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    山崩れ半年先行き不安、大分・耶馬渓避難続く

     住民6人が犠牲になった大分県中津市耶馬渓やばけい金吉かなよしの山崩れから11日で半年になる。現場周辺では5世帯13人に避難勧告が出されたままで、さらなる長期化が懸念されている。雨がほとんど降っていない中での土砂災害の予測は難しく、国土交通省は2019年度末までに類似地形での危険性を見極めるためのマニュアルを作成する方針だ。

     「避難が長引けば、本格的な引っ越しを考える人も出てくるのではないか」

     現場から約80メートル離れた場所に住んでいた男性(70歳代)は肩を落とした。市の避難勧告を受け、親族から借りた町内の民家で妻、長男と仮住まいを続けている。

     かつて自治会長を務めた経験から、地域の絆をつなぎ留めようと、避難生活を送る人たちに地区の集会などへの参加を呼びかけてきた。お盆には現場前に集まり、慰霊祭も営んだ。

     男性は避難勧告が解除されれば自宅に戻るつもりだが、「移住する人が多くなれば、地域コミュニティーが壊れてしまうかもしれない」と表情を曇らせる。

     県は応急措置を経て、9月から、斜面を固めるとともに地下水の排水機能を持たせる復旧工事を進めている。作業は来年度も続く見通しで、完了時期は未定という。

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    2018年10月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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