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    竹田・岡城跡擁壁植物で覆う、「景観損ねる」指摘受け

    • 竹田市教委が岡城跡に設置したコンクリート擁壁
      竹田市教委が岡城跡に設置したコンクリート擁壁

     大分県竹田市の国指定史跡・岡城跡で、石垣の崩落を防ぐため市教委が設置したコンクリート擁壁が「景観を損ねている」と指摘され、市教委は10日、擁壁を植物で覆い隠す工事に着手した。

     市教委によると、2014年10月の台風19号の影響で、「西中仕切跡」と呼ばれる場所の石垣の下にあった岩盤が高さ4・5メートル、最大幅9メートルにわたって崩れ、石垣が宙に浮いた状態になった。

     このため、市教委は17年3~12月、文化庁の許可を得た上で、崩れた岩盤部分に高さ18メートル、最大幅9メートルの擁壁を約3000万円かけて設置した。

     市教委は当初、約5年で自然に植物に覆われると見込んでいたが、市議会9月定例会で景観が問題視され、植物の繁茂を促す工事をすることにした。コンクリートの表面を削って植物が定着しやすくなるようにし、擁壁上部に土をかぶせて周辺に自生するツル系植物を植える。

     岡城跡は、市ゆかりの音楽家、滝廉太郎(1879~1903年)が名曲「荒城の月」のイメージを確立した場所とされる。

     市教委文化財課は「岡城跡の価値は石垣にある。できるだけ早く植物に覆われるように対策を講じ、観光客らに岡城跡の素晴らしさを感じてもらえるようにしたい」としている。

    2018年10月11日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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