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    鉄道・運輸

    豪華内装「ことこと列車」、大川組子やステンドグラス…平筑鉄道

     平成筑豊鉄道(福岡県福智町)は、来年3月から運行する観光列車のデザインと名称を発表した。田園風景の中をゆっくりと走るイメージから「ことこと列車」と名付け、深紅の外観に大川市の伝統工芸品「大川組子」やステンドグラスを取り入れた豪華な内装に仕立てる。

     2両編成(定員48人)で、既存の車両を約6000万円かけて改造する。4人掛けと2人掛けのテーブル席やグループで利用できるソファ席、地元特産品を販売するサービスカウンターを設ける。1号車は厨房ちゅうぼうを備え、沿線の食材を使った料理を提供する。

     車両や内装のデザインは、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」などを手がけたドーンデザイン研究所(東京)代表の水戸岡鋭治さん(71)が担当した。内装には木をふんだんに使い、座席の間仕切りは大川組子、床は数種類の木を組み合わせて模様を描く寄木細工を採用。天井には色鮮やかなステンドグラスを用いる。

     深紅の車体には、時計をモチーフにしたシンボルマークなどをあしらう。列車名は、水戸岡さんが平成筑豊鉄道の車窓の風景から連想した童謡「森の水車」の歌詞の一節「コトコトコットン コトコトコットン」や、沿線で盛んな祭事などにちなんでいる。

     29日に福智町で記者会見した水戸岡さんは、「ゆっくりと流れる時間の中で豊かな自然や気候風土を感じてほしい。まずは沿線の人たちに乗ってもらいたい」と話した。

     直方―行橋間で土日祝日に1日1本、年間120日程度の運行を予定。同区間の所要時間は通常約1時間半だが、沿線の風景や食事を楽しんでもらうため約3時間かけて走る。車内で提供する料理や料金、ダイヤは今後、発表する。

    2018年10月31日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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