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    鉄道・運輸

    大分大学前と敷戸2駅で無人化開始、遠隔で安全確認…「尋ねる人いない」不安も

    • 精算機の使い方について利用者に説明するJR九州の係員(大分大学前駅で)
      精算機の使い方について利用者に説明するJR九州の係員(大分大学前駅で)

     JR九州は1日、大分市の豊肥線大分大学前と敷戸の両駅を無人化し、オペレーターが遠隔地で乗客らの安全確認を行う「スマートサポートステーション(SSS)」の運用を始めた。市内8駅で進める無人化計画のうち、3月の日豊線牧駅に続く無人化で、利用者からは不安の声も聞かれた。

     大分大学前、敷戸の両駅では運用開始に伴い、モニターの指示に従って遅延証明書の発行や乗り越し運賃の支払いなどができる精算機のほか、監視カメラ、ホームの点字ブロックなどが整備された。

     大分大学前駅では1日、係員が精算機の使い方などについて利用者に説明した。今後2週間程度は両駅に係員が配置され、乗客対応にあたる予定だが、大分大工学部4年の学生(22)は「係員がいなくなれば、災害時の列車の運行状況などを尋ねる人がいなくなる」と不安を募らせた。

     SSSは鉄道事業の合理化の一環で、当初は3月のダイヤ改正に合わせて8駅で一斉に実施する予定だった。しかし、障害者団体などから安全性や利便性の低下を不安視する声が上がり、牧駅のみで先行導入した。残る5駅は点字ブロックやスロープなどが整備され次第、実施する方針。

     無人化された駅では、事前予約があれば、係員が高齢者や障害者の列車の乗り降りを支援する。問い合わせは大分サポートセンター(0120・690・207)へ。

    2018年12月02日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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