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    スポーツ総合

    ラグビー熱再び、2019W杯9月開幕…元代表五郎丸に聞く

    ◆九州で10戦「世界感じて」

    • W杯日本大会への期待を語る五郎丸=田中勝美撮影
      W杯日本大会への期待を語る五郎丸=田中勝美撮影
    • キック前に拝むようなポーズをする五郎丸 (2015年W杯から)
      キック前に拝むようなポーズをする五郎丸 (2015年W杯から)

     アジアで初開催のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会が9月に開幕する。世界中を熱くするスポーツの祭典だ。九州では福岡、熊本、大分の3県で計10試合が組まれており、出場チームがキャンプも行う予定。前回の2015年W杯イングランド大会で活躍し、日本に空前のラグビーブームを巻き起こす立役者となった福岡市出身の元日本代表FB五郎丸歩(32)(ヤマハ発動機)に、W杯の魅力や日本大会への期待を聞いた。

     ――イングランド大会は初めてのW杯だったが、実際にグラウンドで感じたことは。

     「国を背負って真剣勝負できるのが、W杯という場所。19歳で初めて日本代表に入り、10年ほど代表にかかわっていた。いい思いもさせてもらったが、その倍くらい悔しい思いもしてきた。プレッシャーがかかった大会で、試合前にはいろいろな感情が湧き上がってきた」

     ――九州で学んだラグビーが今にどう生きているか。

     「楽しさを教えてくれ、基礎をたたき込んでくれた。周りのレベルが非常に高い中でプレーをしていた。九州にいた時は気付かなかったが、関東に出てから、基礎をしっかりとたたき込まれていたことで、その先の応用が利いた」

     ――九州のラグビー文化の良さとは。

     「ラグビースクールでは、親らが教えているケースが非常に多い。あれほど熱く子どもを指導するのは、文化が根付いているから。トップレベルの選手で見ても、九州出身者は多い。それは幼少期に基礎的な技術、人としてという部分をしっかりと教えてくれているおかげだ。そうした文化は、なかなか作れるものではない」

     ――W杯では、試合やキャンプで多くの代表チームがやって来る。

     「大分では準々決勝も行われ、世界的に注目を集める。子どもたちを含め、多くの方にスタジアムに足を運んでもらいたい。W杯では、いつものテストマッチよりも一段、二段とレベルが上がる。本当に世界トップの戦いを生で見て、肌で感じられる機会というのは、そうない。また、選手だけではなくファンも各国から来る。いろいろなおもてなしができる環境が九州には整っている」

     ――W杯でラグビーをやってみたいという子どもが増えれば、トップリーグの発展にもつながる。

     「キャンプ地で選手と触れ合うなど、子どもたちのいろんなきっかけ作りとしてW杯を捉えてほしい。もちろん底辺が広がっていけば、日本のレベルは上がっていく。15年の時に起きたブームがまた起き、スクールに入会する子どもたちが増えてくれればと思う」

     ――W杯出場を目指す九州出身選手の中で、注目しているのは。

     「福岡出身で同学年の山田章仁(パナソニック)。大舞台に強い選手だし、同じ県で生まれて、ずっと若い時から切磋琢磨せっさたくましてきた仲。彼の頑張りに期待したい」

     ごろうまる・あゆむ 1986年生まれ。福岡市出身。みやけヤングラガーズでラグビーを始め、筑紫丘ラグビークラブジュニアスクールに通った後、佐賀工高から早大を経てヤマハ発動機へ入団。南半球最高峰リーグのスーパーラグビーやフランスリーグでもプレーした経験を持つ。日本代表通算57キャップ。ポジションはFB。1メートル85、100キロ。

    2019年01月07日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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