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    Jリーグ

    J1鳥栖、粘りの残留

    • 後半、果敢に攻め込むトーレス(左)=久保敏郎撮影
      後半、果敢に攻め込むトーレス(左)=久保敏郎撮影

     J1リーグは最終節が行われ、広島は札幌との上位対決に引き分けて2位となり、3位を確保した鹿島とともに来季アジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。天皇杯敗退の広島はプレーオフ(最終予選)からの出場が確定。磐田は、2連覇を決めている川崎に逆転負けし、得失点差で16位に転落、J2代表とのJ1参入決定戦(8日)に回る。湘南と名古屋は引き分けてともに残留を決め、2ゴールを挙げた名古屋のジョーが得点王(24得点)となった。鹿島と引き分けた鳥栖も14位で残留。最下位の長崎とともにJ2へ降格する柏は勝って、G大阪の連勝を9で止めた。

    ◆一体感復活終盤5戦無敗

     鹿島0―0鳥栖(1日・カシマ) 最終節までもつれた残留争いで、鳥栖は鹿島の本拠地に乗り込んだ。敗れれば16位転落も十分にあり得る状況。権田が「自分たちが一番不利」と覚悟していた難しいアウェー戦で、粘り強く鳥栖らしさを発揮し、残留につながる勝ち点をもぎ取った。

     前線のトーレスが相手を背後から追いかけ、何度もピンチの芽を摘んだ。鹿島が中盤を支配した時間も守備の組織を崩さず、60分頃にセルジーニョがシュートを狙った場面など、ゴール前ではしっかりとDF陣が体を張ってブロック。鳥栖が伝統としてきた堅守とハードワークが、90分を通じて鹿島を苦しめた。

     フィッカデンティ前監督から金明輝キムミョンヒ監督に交代して以降、5試合で3勝2分け。降格圏に沈んでいたチームの劇的な変化に、権田は「選手の意識が変わった」と理由を挙げる。球際の激しさや切り替えの早さが向上したのに加え、金監督がリスクを恐れずに前に出る姿勢を植えつけ、鳥栖の強さの源だった一体感を取り戻した。

     トーレスは「残留できて幸せ」と笑顔で振り返ったが、そもそもクラブの目標はもっと高いところにあったはず。来季に飛躍を誓うのなら、この苦しかった経験を絶対に無駄にしてはいけない。

    ◆トーレス「もう1年プレーしたい」

     J1鳥栖のFWフェルナンド・トーレス(34)は1日、今季最終戦となった鹿島戦後に取材に応じ、「サガン鳥栖が大好きだし、もう1年プレーしたい」と話し、来季も鳥栖に残留する意向を明らかにした。

     元スペイン代表のトーレスは7月に加入。リーグ戦17試合に出場し、3得点を挙げた。クラブの竹原稔社長は「他のチームに出て行くことはないと思う。クラブとしても残ってもらいたいと考えている」と話した。

    2018年12月02日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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