みそ汁 メインのおかずに…様々な具 バランス良く

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 日本の食卓に欠かせないみそ汁が注目を集めている。ライフスタイルの変化でみその購入量は減っているが、みそ汁を単なる汁物ではなく、様々な具材を同時に楽しめる「おかず」とすることで、若者に人気の食べ物になりつつある。(及川昭夫)

MISOJYUの「すんごいとん汁」。おにぎりや煮卵とのセットが人気となっている(東京都台東区で)
MISOJYUの「すんごいとん汁」。おにぎりや煮卵とのセットが人気となっている(東京都台東区で)

 昨年6月にオープンした東京・浅草のみそ汁専門店「MISOJYU」は、連日多くの若者らでにぎわう。人気の「ごろごろ野菜と角煮のすんごいとん汁」は、その名の通り大きく切ったダイコンやニンジン、ゴボウのほか、ワインでじっくり煮込まれた豚の角煮が入っている。初めて食べた横浜市の男性会社員(26)は「トロトロの肉と野菜がおいしい。おなかに満足な一品」と喜ぶ。

 メニューを考案したフードディレクターのエドワード・ヘイムスさんは「みそ汁は様々なうま味や自然の恵みを一度に楽しめる」と話す。島根県で製造された有機大豆のみそをブレンドし、昆布やカツオなどでだしを取る。洋風アレンジの「みそポタージュ」も好評。ヘイムスさんは「みそ汁をメインディッシュにすると、それだけでバランスの良い食事になる」と胸を張る。

 みその購入量は減少傾向にある。総務省の家計調査によると、1世帯当たりの年間購入量(2人以上、農林・漁業世帯を除く)は、1989年に10キロを割り込むと、2017年は5・1キロと、平成の約30年の間に半減した。製造業者団体・全国味噌みそ工業協同組合連合会の担当者は「みそ汁と合わないパン食が増えたこと、自分のためにわざわざみそ汁を作らない単身世帯が増えたことが大きい」と分析する。

 しかし、みそは栄養豊富で老化を抑える抗酸化力も高い。「医者が考案した『長生きみそ汁』」の著者で、順天堂大医学部教授の小林弘幸さんは「白みそはストレス軽減効果のあるギャバ、赤みそは血行促進効果のあるビタミンEも豊富」と話す。気になる塩分も「それほど気にしなくても大丈夫。一日一食はみそ汁を食べてほしい」と勧める。

ワタナベさん考案の「スンドゥブみそ汁」。食べ盛りの子どもでも満足な一品にした。(提供)
ワタナベさん考案の「スンドゥブみそ汁」。食べ盛りの子どもでも満足な一品にした。(提供)
「トマトチーズみそ汁」はトマトベースでもみそが入っているのでご飯との相性もいい(提供)
「トマトチーズみそ汁」はトマトベースでもみそが入っているのでご飯との相性もいい(提供)

 料理家のワタナベマキさんは、家庭で楽しめるみそ汁のレシピを考案し、3月には書籍化される。韓国風の「スンドゥブみそ汁」は、食べ応えを重視し、ちくわなどの具材をたっぷり大きめに切った。「トマトチーズみそ汁」は、野菜が苦手な子どもを意識した。洋風でご飯を入れるとリゾットにもなる。

 意識したのは、みそ汁がおかずになること。仕事で忙しい主婦らがご飯とみそ汁だけで満足な食事を楽しめることを狙った。ワタナベさんは「具材の組み合わせで何通りものレシピが作れます。季節の食材を入れると、飽きずに作れますよ」と話していた。

436733 1 ライフ 2019/02/09 05:00:00 2019/02/09 05:00:00 2019/02/09 05:00:00 MISOJYUの「すんごいとん汁」。おにぎりや煮卵とのセットが人気となっている(東京都台東区で)=及川昭夫撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190208-OYT8I50047-T.jpg?type=thumbnail

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