[日曜の朝に]シニアが映える色

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 介護が必要な私の母(75)はデイサービスに通う。よそ様とも顔を合わせるため在宅介護にあたる妹(46)からは、明るめの色で、脱ぎ着しやすい服探しを頼まれる。最近の母の好みは、水色や淡いピンクという。

 ファストファッションの店で買いたいが、母の体形に合う品は少ない。商店街のシニア向け洋品店などに足が向く。だが、今度は大半がグレーがかった色合いで、デザイン的に私の食指は動きにくい。「なんで高齢者向けだとくすんだ色なのよ」と憤ってばかりだ。

 どの店も似た状況のため、消費者ニーズがあることは理解した。ただ、娘たちとしては「母にはきれいな装いで、明るく過ごしてもらいたい」と願う。母は以前、百貨店の通販でよそ行きの服選びを楽しんでいた。

 年を重ねたら暗めの色と相場は決まっているのか――。そんな私のいらだちを解消してくれるような取り組みを見つけた。一般社団法人「日本流行色協会」が3年前に設置した、50代以上に合った流行色を提唱する研究会だ。

 昨秋、この研究会が発表した色は、内側から湧き上がるエネルギーをイメージしたという暖色系と、人生経験を経て深い知識を持つ人をクールに見せるという寒色系のグループなど。落ち着きある風合いに鮮やかさも兼ね備えた色味だ。

 「今のシニア向け商品は機能性が重視され、くすんだ色合いが多い。人生100年時代、これからのシニアが自分らしく生きるための色を提唱したい」と、同協会クリエイティブディレクター、大沢かほるさん。現在48歳の私がシニアになる頃には、どんな色に囲まれて過ごしているだろうか。

 先週末、北欧風の柄でベージュが基調のカーディガンを母に買った。かわいらしい雰囲気で、母と同居する妹も着られる一着。中にどんな色を合わせたらよいだろうか。近々、母に届けに行こう。(遠藤富美子)

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