[オトナの親子]一緒に旅行 思いやり伝わる

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大沢尚宏さん
大沢尚宏さん

 成人した子どもと親との関係を考えるコーナーです。最近、高齢の親への孝行を目的にした旅行が注目されています。子どもから誘われた旅が楽しい思い出になれば、親は次を目標に充実した日々を送ることもできそうです。

 

親の思い出の場所/挑戦かなえるプラン

 東京都内の男性会社員(37)は、父親の古希祝いで、福岡県内のリゾートホテルに、両親ときょうだい、その子どもたち計10人で宿泊した。両親はホテルのプールで遊ぶ子どもたちを見て喜んでいたといい、男性は「物をプレゼントするよりも思い出になると思った。楽しんでくれて良かった」と振り返る。

 シニア向け宿泊予約サービスを提供するゆこゆこ(東京)によると、親孝行を目的とした旅行の相談が最近増えているという。「高齢になって行動範囲が狭くなった親を連れ出し、普段と違った景色を見せてあげたいという思いがあるようです」と同社。

 遠出を嫌がる高齢者も多く、誘うにはポイントがある。親孝行を支援する情報サービス会社「オヤノコトネット」(東京)の社長、大沢尚宏さんは、「唐突に誘うと、親は戸惑って断りがちになる。結婚記念日や誕生日を機に声をかけると、親も応じやすい」と助言する。

 大沢さんが勧めるのが、親が新婚旅行で訪れたり、自分が幼い時に家族で行ったりした場所に連れていって、と呼びかけることだ。両親のなれそめや子育てのエピソードなど、知らなかった話を聞く楽しさも味わえる。

 親が挑戦したがっていることをかなえる旅行プランも、選択肢の一つだ。パラセーリングやダイビングを初体験した高齢者もいる。「日頃の会話に親が喜ぶヒントがあるかもしれません」

 高齢による体力の低下や障害で不安を抱える場合には、宿泊先に電話を入れておくよう勧める。「声を聞いてやりとりすれば、親切に接客してくれるかを見極める際の参考になります」。介護が必要な人に向けたプランを用意している旅行会社もあり、相談してみるのもいい。

 旅行中は、トイレ休憩をこまめに入れる。高齢になるとトイレが近くなりがちだからだ。子どもの方から「トイレに行きたいから休憩するね」と声をかければ、親は気を使わずに済む。

 旅行で久しぶりに一緒に過ごすと、親の食べ物の好みや量が変わったり、足腰が弱ったりしているのが分かることも。「旅で変化に気付けば、体調管理にも生かせます」

 一緒に行く代わりに、旅行券を贈る子どももいるが、旅慣れない親の場合、子ども自身のために使ってほしいと送り返してくることもある。「一緒に行くことで思いやる気持ちが伝わります。家族で共有した時間が楽しければ、親は次の旅行のために元気でいようと思うのでは」

 

■高齢の親と旅行する際のポイント

・そば打ちなど、興味を持っていることを旅行プランに組み込む

・結婚記念日や誕生日をきっかけにすると誘いやすい

・体が不自由な場合は、介護が必要な人向けの旅行プランも選択肢に

・旅行中、トイレ休憩はこまめに

447394 1 ライフ 2019/02/17 05:00:00 2019/02/17 05:00:00 2019/02/17 05:00:00 大沢尚宏さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190216-OYT1I50054-T.jpg?type=thumbnail

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