[コロナから守る]在宅イライラ 家族で乗り切る…深呼吸/会話/ストレッチ

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 新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言を受けて、対象の地域を中心に、休校や休園が延長され、親の在宅勤務も広がっている。親子とも家にいる時間が増え、ストレスからいら立ちが抑えられなくなることも危惧される。外出しにくい状況が続く中、ストレスをうまく緩和しながら過ごしたい。(木引美穂)

 「子どもたちも友達と遊べなくてストレスがたまっているけど、在宅勤務をしながら子どもを見ていると、私もイライラが爆発しそう」

 東京都内の女性会社員(44)は、そう訴える。長女(10)と次女(7)の小学校は3月から休校に。夫は在宅勤務ができないため、女性が自宅で仕事をしながら子どもたちをみているが、けんかの仲裁をしたり宿題の面倒をみたりと息をつく暇がない。注意する声も自然と厳しくなってしまい、「これがあと一月近く続くのか」と嘆く。

 外出自粛で、子どもたちの生活は一変している。北海道大准教授の愛甲哲也さんらが、先行して外出自粛に踏み切った北海道を中心に、休校・休園となった幼児から中学生の親に、子どもの生活状況の変化を尋ねる調査を実施。「友達と会う」「屋外での遊び」「塾や習い事」の時間が減り、「テレビやビデオ視聴」「インターネット動画視聴」「屋内での遊び」が増えていた。

 親からは「公園で遊ばせていいか分からない」「外に連れ出した時の周囲の視線が気になる」などの声も寄せられ、愛甲さんは「保護者も家庭での過ごし方や感染防止対策に戸惑っている」と話す。

        ◇

 こうした状況に、小児精神科医の奥山真紀子さんは「子どもも大人も慣れない生活でイライラしてしまい、家族の中で悪循環に陥るケースもある。普段なら学校などで気づかれる虐待の兆候が、隠れてしまう恐れもある」と指摘する。

 日本小児科学会、日本子ども虐待防止学会、日本子ども虐待医学会の3学会も6日、保護者、子どもそれぞれに、家庭での過ごし方やストレス対処法などを提案するメッセージを各学会ウェブサイトで発表した。

 保護者向けのメッセージでは、「親子関係が密になるよい機会となる一方、つい感情的になって子どもに当たってしまうこともある。一緒にいることがつらくなってしまうかもしれない」と親の気持ちを肯定したうえで、10項目の対処法を紹介している。

 例えば、イライラしたときには「感情温度計」をイメージしていら立ち度を自覚することで冷静になれるとし、深呼吸の仕方などリラックス法を紹介。また、「夫婦や家族で不安やいら立ちについて話し合う」「子どもが不安や疑問を話せる時間を作る」などを勧めている。

 奥山さんは「子どもも大人もいら立つのは当たり前の反応です。自分の時間を持ったり、ストレッチやハンドマッサージ、アロマなども取り入れたりして、リラックスできるよう工夫をしてみてください」と呼びかける。

「がんばっているみんなへ」

 日本小児科学会などが発表した子ども向けのメッセージでは、「がんばっているみんなへ 大切なおねがい」=写真=と題し、新型コロナウイルスがどういうものか、なぜ家にいる必要があるのかを平易な言葉で説明している。

 「もしかしたら、ずっとがまんしてきて、みんなも、みんなの家族も、ときどきイライラしているかもしれないね。でも、それはけっしてみんなや家族が悪いわけではないよ。新型コロナウイルスのせいだよね」と明記。家族のイライラが強すぎて困った時は「ひとりで悩まないで」として、相談先なども紹介している。

 小児精神科医の奥山さんは「子どもたちはとても頑張っています。褒めることを意識して、イライラしたら家族で一緒に気分転換を。年齢に応じて新型コロナウイルス感染症の説明をするなど、子どもの不安にも寄り添って」と話している。

 ◎3学会のメッセージは、日本小児科学会のウェブサイト(https://www.jpeds.or.jp/)からダウンロードできる。また、愛甲さんらの調査は、現在休校が続いている地域を中心に、12日まで回答を集めている。詳しくは回答サイト(https://arcg.is/0fuSOv)へ。

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1157210 0 ライフ 2020/04/10 05:00:00 2020/04/17 10:12:19 2020/04/17 10:12:19 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/04/20200409-OYT8I50069-T.jpg?type=thumbnail

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