新作ショー、写真集で…ジュンヤ・ワタナベ・マン

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 新型コロナウイルスの影響で2021年春夏パリメンズコレクションへの参加を見送った、「ジュンヤ・ワタナベ・マン」のデザイナー、渡辺淳弥さん(58)が7月、新作を写真集(ルックブック)にまとめて発表した。動画発表でも、従来のランウェーショーでもない、アナログな手法で異彩を放った。(生活部 谷本陽子)

モデルは職人13人

渡辺淳弥さん
渡辺淳弥さん

 渡辺さんは1984年に川久保玲さんが社長兼デザイナーを務める「コム・デ・ギャルソン」に入社し、92年から自身の名を冠した婦人服ブランドを担当する。紳士服の「ジュンヤ・ワタナベ・マン」は、2001年からパリでコレクションを発表。アウトドアブランドなどと協業した、知的でカジュアルな服で知られる。

 新作のテーマは、本。新型コロナの影響で在宅時間が増える中、身の回りにある本の存在、意味を再確認し、デザインに取り入れるだけでなく、発表形態にすることを思いついたという。

 鳥山明さんの漫画「Dr.スランプ」や米国の男性誌「PLAY BOY」、料理本、絵本、デザイン集など、私物の計20冊の活字や写真などを、シャツやジャケットなどにプリント。「ブランドの服とともに、日本の格好いい人の仕事や人となりを世界に発信したい」と、様々な分野の職人13人をモデルに起用し、写真家・北島敬三さんが撮り下ろした。

 料理本の表紙がプリントされたTシャツを着用する人気すし店のオーナーや、PLAY BOYの写真が裏地のジャケットに袖を通す職人気質の自動車工。「100年以上生きる完成形のない芸術を次代に受け継ぐのが仕事」と語る盆栽士は、活字デザイナーによるオリジナル字体をあしらったジャケットを軽やかに着こなす。

 「撮影はエキサイティングで、ショーとは違うモノ作りの高揚感を感じた。モノとしての手触りの価値の重要性にも改めて気付かされた」と、渡辺さん。コロナ下で、動画で新作を発表するブランドが目立つ中、ページをめくるたび、服だけでなく、着る人の魅力が存分に迫ってくる写真集からは、デジタル技術を駆使した映像に劣らない、強さ、面白さを感じた。

 ファッション業界は厳しい状況が続き、あらゆる面で変革を迫られている。「今の心境は語りたくない。デザイナーとして、どんな状況であっても、ビジネスとクリエイションを両立させて面白い服を発信していくことに変わりはない」。視線は先を見据えている。

 モデルは、刀匠、釣り師、オルガン職人、DJ、写真家、建築家ら13人で、全国各地のそれぞれにちなんだ場所で撮影した(写真はすべてブランド提供)

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1483729 0 ライフ 2020/09/17 15:05:00 2020/09/17 15:05:00 2020/09/17 15:05:00 ジュンヤ・ワタナベ・マン 2021年春夏コレクション モデルはオルガン製作者の横田宗隆さん https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200915-OYT8I50041-T.jpg?type=thumbnail

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