写真家・シトウレイさん、「スタイルブック」を世界で発売…街の歩く人の個性くっきり

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 写真家のシトウレイさんが国内外で撮影した、ファッションを楽しむ人たちの写真が本になり、世界同時発売された。コロナ禍で閉塞へいそく感のある社会だからこそ、様々な着こなしに挑戦してみよう。シトウさんの写真は、ファッションが人々に元気を与え、暮らしを豊かにするというメッセージを伝えている。(生活部 野倉早奈恵)

2017年、パリ
2017年、パリ
2014年、パリ
2014年、パリ

 出版したのは、米・ニューヨークの大手「リッゾーリ」。東京五輪・パラリンピックが行われるはずだった2020年に合わせて、日本にまつわる書籍の発行を計画していたという。

 「STYLE ON THE STREET from TOKYO and beyond」と名付けられたこの本には、シトウさんが独自の視点で切り取った写真410枚が掲載されている。チェックのスカート姿でたばこをくゆらせる男性、鮮やかな朱色のファーを肩にかけたジーンズ姿の女性――。どれも目を引く個性的な装いだが、「何を着ているかではなく、どう着ているかをみてほしい」と話す。

2012年、東京・原宿
2012年、東京・原宿

 単なる写真集ではなく、自身初のスタイルブックとして企画したからだ。「見立て」や「レイヤード」といったテーマのほか、白いTシャツやデニムなどのアイテム別に写真を掲載。装いのコツやノウハウを解説している。

 2004年、知人のファッション誌編集長に促され、東京・原宿の街頭で写真を撮り始めた。当時は、カメラの扱い方もろくに分からない状態だったという。東京のストリートスタイルが、海外から注目されていたこともあり、自身のブログなどで写真を発表し始めると、その審美眼が評価されるようになった。

 「ファッションは哲学」が信条。雑誌やショー会場でのモデルたちのように、作り込まれた装いではなく、街行く人たちの自由な装いに魅力を感じる。着こなしが、その人の生き方や人生を映していると感じるから。

2014年、東京・渋谷
2014年、東京・渋谷
2011年、東京・原宿
2011年、東京・原宿
2016年、パリ
2016年、パリ

 街角やショー会場の脇で、カメラを手に、ひたすら撮影対象者を探す。「映画で主人公が恋に落ちた瞬間に周りがモノクロになるでしょ。この人だ!と見つけたときはそんな感じになります」と笑う。「私が最初にこの人の魅力を発掘できたという喜びが、この仕事の原動力」とも。

2012年、東京・表参道
2012年、東京・表参道

 コロナ禍で外出が減り、ファッションに目が向かないという声も聞こえてくる。しかし、長年、レンズを通して市井の装いを見つめ続けてきたからこそ、「ファッションには人を幸せにする力がある」と確信する。

 装うことは、自分自身をいたわり、愛情を向けることにもつながるからだ。「この本が毎日を豊かに笑って過ごす一つのきっかけになれば」と願っている。

 写真は「STYLE ON THE STREET from TOKYO and beyond」から

 しとう・れい 石川県出身。早稲田大卒業後、ストリートファッションの写真を撮り始める。6月から動画投稿サイト「 ユーチューブ 」で、着こなしのコツなどを発信。今回の出版を記念して21~29日、東京都新宿区の「新宿 北村写真機店」で写真展を開催する。

「いい写真を撮るためにも、自分の心身の状態はフラットにしておきたい」と話すシトウさん(東京都渋谷区で、田中秀敏撮影)
「いい写真を撮るためにも、自分の心身の状態はフラットにしておきたい」と話すシトウさん(東京都渋谷区で、田中秀敏撮影)
米出版社「リッゾーリ」から出版されたスタイルブック
米出版社「リッゾーリ」から出版されたスタイルブック

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