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ポール・スミスさん「ビジネスを止めない」クリエイター支援の財団設立

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 英国の服飾ブランド「ポール・スミス」が創業50周年を迎えた。英国の伝統的なスタイルに遊び心あるデザインを加えた「Classic with a twist(ひねりのあるクラシック)」が特徴で世界62の国と地域に約300の店を構える。経営者でデザイナーのポール・スミスさん(74)に電話でインタビューをした。(編集委員 宮智泉)

スミスさんは「ブランドの精神は、フレンドリーで実用的であること」と話す
スミスさんは「ブランドの精神は、フレンドリーで実用的であること」と話す

 「多くのブランドが消えていく中、50年を迎えられる私は恵まれており幸せです」。スミスさんは謙虚に半世紀の歩みを振り返った。新型コロナウイルスの影響で、ロンドンの事務所で一人で仕事をすることが多いという。「大変だが、ビジネスを止めるわけにはいかない。でも、誰もいないオフィスは不思議な感じでしたね」と話す。

 10代の頃は自転車競技の選手を目指していたが、交通事故に遭い選手の夢を絶たれた。地元のパブに入り浸るうちにデザイナーたちと仲良くなったという。

50周年記念のコレクション。スパゲティのプリントは、スミスさんが日本で見つけた食品サンプルから生まれた
50周年記念のコレクション。スパゲティのプリントは、スミスさんが日本で見つけた食品サンプルから生まれた
50周年記念のコレクション。ロンドンの老舗園芸店で買った花の種のパッケージが発想源
50周年記念のコレクション。ロンドンの老舗園芸店で買った花の種のパッケージが発想源

 1970年、わずか3メートル四方の窓もない店で服を売り始めた。「店を始めたのは生活のため。世界各国に展開する計画なんてありませんでした」。着やすさを重視しながら、カラフルなプリントをいち早く取り入れるなど男性服に明るさや遊び心をもたらした。現在は時計や香水など豊富な商品を手がけ、世界中の幅広い層から支持されている。

ノッティンガムに店を開いたころのスミスさん
ノッティンガムに店を開いたころのスミスさん

 日本とのつながりも深く来日の回数は100回を超える。「東日本大震災の時は心配でたまらず、発生から10日後に日本に向かいました」。しかし、コロナ禍の今年は来日できていない。「82年の初来日以来、初めてのことで悲しい。これまで支えてくれた日本の人たちには感謝しています」

 厳しい状況下だが、スミスさんの明るい人柄と、気配りは変わらない。最近も自身のアイデアのもととなった品々を撮影しては、インスタグラムにアップしている。外出も思うように出来ない日々だが、「発想の源はどこにでもある」と伝え、みんなの気持ちを鼓舞したいという。

50周年記念に本発刊

50周年を記念して発行された本「ポール・スミス」。自身の発想源となった50のものが紹介されている
50周年を記念して発行された本「ポール・スミス」。自身の発想源となった50のものが紹介されている

 50周年に合わせて過去のプリントなどを使ったコレクションを発表したほか、これまでの歴史や仕事ぶりをまとめた本を出版。若いクリエイターなどを支援するため「ポール・スミス財団」を設立した。「クリエイションを目指す若い人に向けて、どうすれば人と違うことができるかなど、アドバイスやアイデアを伝えていきたい。それが私の責務だと思っています」

 

 ◇Paul Smith 1946年7月、英ノッティンガム生まれ。76年にパリでメンズコレクションを発表。93年からレディースも展開する。2000年、ファッション界への功績をたたえられ、エリザベス女王からナイトの爵位を与えられた。

 ※写真はいずれも「ポール・スミス ジャパン」提供

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1706664 0 ライフ 2020/12/17 15:05:00 2020/12/17 16:34:27 2020/12/17 16:34:27 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201211-OYT8I50044-T.jpg?type=thumbnail

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