ルイ・ヴィトン、アーティストと協業の系譜…原宿で展覧会
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ルイ・ヴィトンの展覧会「LOUIS VUITTON &」が、東京・原宿のjingで開催されている。長年にわたり積極的に行ってきたアーティストらとの協業を振り返る企画。特に日本のアーティストとの交流の歴史にスポットを当てた内容となっている。(編集委員 宮智泉)

東京で展覧会
個性あふれるアート作品のようなシルクスカーフや、斬新な形で再解釈されたブランドを象徴するモノグラム柄のバッグ……。
ルイ・ヴィトンは1854年に創業して以来、伝統と職人の高度な技術を生かしながら、様々な分野のアーティストと積極的に協業を行ってきた。今回の展覧会では、その多彩な交流が作品を通してみてとれる。特に先見性に富んだ日本のアーティストとの交流が注目だ。

ファッションデザイナーの川久保玲さんとの関係は、ひとつのコーナーを設けて表現された。川久保さんが2008年にデザインしたモノグラム柄の六つのパーティーバッグのほか、14年に手がけて話題になった、穴のあいたデザインのトートバッグ「バッグ ウィズ ホールズ」も展示している。
また、20年7月に死去した山本寛斎さんの作品に魅せられたという女性服のデザイナー、ニコラ・ジェスキエールさんの服が、山本さんが歌手のデビッド・ボウイのためにデザインした「トーキョー・ポップ」とともに並ぶコーナーもある。
このほか、アーティストの村上隆さんや草間彌生さん、建築家の磯崎新さんら、世界的に活躍する日本人がデザインした作品も。こうした数多くの協業から、ブランドの革新性や独創性、アートとの密接な関係が見えてくる。
5月16日まで。入場無料で、同ブランドの公式サイトから要予約。

銀座並木通り店 改装オープン
ルイ・ヴィトン銀座並木通り店(東京都中央区)が3月20日に改装オープンした。
表面が波打つガラスでできた外観は、建築家の青木淳さんが担当し、水の流れを表現した。
モノグラム入りのクラゲのオブジェが目を引く店内は、新作から定番商品までそろう。また、有名アーティストの家具や絵画も飾られている。


7階には有名シェフの須賀洋介さんとの協業によるカフェもある。同ブランド初のチョコレートも4月下旬に登場する予定だ。