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マスク時代は「目元」勝負、違う自分へ「地雷メイク」…藤田ニコルさんや研ナオコさんも挑戦

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 「地雷メイク」をご存じだろうか。目の周りを赤く塗り、泣きはらしたかのように見せたり、白く透けるような肌色で、はかなさを演出したりするのが特徴だという。昨年来、若い女性たちに人気だ。その魅力を探った。(板東玲子)

はかなげ…独特の世界観

 3月初旬、東京・渋谷駅前。座ってスマホを触る若い女性が目に留まった。カラーコンタクトを入れた黒目は大きく見え、目の周りには赤いアイシャドー。垂れ目に見えるようにアイラインを引き、涙袋を強調するため、影のような横線が描かれていた。少女マンガの主人公のようだ。

気分などに合わせて「地雷メイク」を楽しむという会社員女性(東京都内で)=米田育広撮影
気分などに合わせて「地雷メイク」を楽しむという会社員女性(東京都内で)=米田育広撮影
同じ女性の目元拡大。目の周りを赤いアイシャドーで彩る(東京都内で)=米田育広撮影
同じ女性の目元拡大。目の周りを赤いアイシャドーで彩る(東京都内で)=米田育広撮影

 「地雷メイクですか」。怖々尋ねると、20歳だという女性はうなずく。「丁寧に化粧したら1時間はかかる。大人や男性には不評だけど、かわいくなれるから気にしない。大学に行く時もこのメイク」

 SNS上などでは、関わると厄介そうな女性を「地雷女」と表現することがある。そんな女性が人にかまってほしい思いや、弱々しさをアピールするために好む化粧が、地雷メイクと呼ばれるようになった。若者市場調査機関「シブヤ109ラボ」所長の長田麻衣さんが教えてくれた。

やってみた…モデルやタレントも動画で挑戦

 昨春、SNS上で話題になると、ユーチューバーが「地雷メイクをやってみた」という動画を相次いで投稿。藤田ニコルさんや益若つばささんら人気モデルやタレント、歌手の研ナオコさんらが挑戦する動画も話題となった。コロナ禍でおうち時間が増え、SNSや動画に接する機会が多かったことも、人気につながった。インスタグラムを検索すると、地雷メイクの投稿は5万3000件に上る。

藤田ニコルさん(ツイッターから)
藤田ニコルさん(ツイッターから)
益若つばささん(インスタグラムから)
益若つばささん(インスタグラムから)

 長田さんは、「はかなげで弱々しいながら独特の世界観を醸す地雷メイクは、かわいさを表現する一つのトレンドになっている」と指摘する。

 気分や服装に合わせて楽しむ人も。東京都内の女性会社員(22)は、友人とビデオ通話を使って一緒に試したり、休日のお出かけ時に楽しんだり。「いつもと違う自分になれるのがいい」と話す。

 しかし、名称から、ネガティブな印象はぬぐえない。なぜ、人気が広がったのか。

「病みメイク」?

 美容総合サイト「アットコスメ」リサーチプランナーの西原羽衣子さんは、「これまではモテを意識し、美しく作り込む前向きなメイクが主流だったが、コロナで人と会う機会が減り、自分の不安感や弱さを表現する方法として注目されたのでは」とみる。

昨夏から地雷メイクを楽しんでいるという会社員女性。「目元に赤色が入ると元気になれます」(東京都内で)
昨夏から地雷メイクを楽しんでいるという会社員女性。「目元に赤色が入ると元気になれます」(東京都内で)

 地雷メイクは、退廃的な印象から「病みメイク」などと称されることもある。化粧の変遷に詳しいメディア環境学者の久保友香さんによると、病的に見えるメイクは明治、大正期からあるという。

 スペイン風邪のパンデミック(大流行)が起きた1918年以降は、竹久夢二が描いた、愁いを帯びた女性の叙情画が雑誌の表紙などを飾り、人気を博した。「スペイン風邪とコロナには共通点が多い。社会不安が広がると、退廃的なものが受け入れられやすい」と久保さんは話す。

 「地雷」「病み」などといった自虐的な表現により、自己主張をするずうずうしさ、恥ずかしさを和らげる効果もあると分析。「マスク着用が日常化した今、目元に個性を出せるメイクとして、今後も進化して広がっていくのでは」と語った。

自分も周囲も楽しんで…研ナオコさん

歌手の研ナオコさんも地雷メイクに挑戦した姿をSNSで発信した(インスタグラムから)
歌手の研ナオコさんも地雷メイクに挑戦した姿をSNSで発信した(インスタグラムから)

 地雷メイクに挑戦する動画を2020年7月にユーチューブに投稿した歌手の研ナオコさんに感想などを聞いた。

Q 地雷メイクを知ったきっかけは?

A スタッフから、若い子たちの間で地雷メイクがはやっていると聞いて興味を持ちました。ネットでいろいろ調べた上で挑戦しました。

Q 難しかった点は?

A やったことのないメイクでしたし、60代の私の顔と若い子とでは、そもそも「ベース」が違うので、難しい部分はありました。目の周りを赤系にするのがポイントですね。

Q 感想は?

A 初めてのことをいろいろ楽しんでやるのがいいのかな、と思います。やってみて結構気に入りました。

Q 動画発信への反響は?

A 皆さんが動画を見て楽しんでくれたようで、それが何よりうれしかったです。

真っ赤な目元別人のよう

 化粧のセンスや技術をほぼ持ち合わせないまま、アラフィフに突入した記者。これを機に地雷メイクを学んでみることにした。

 頼ったのは、全国に約60店舗あるヘアメイク専門店「アトリエはるか」のヘアメイクアーティスト、中村恵さんだ。「マスクが必須の今は、血色をよく見せるために口紅や頬紅を使うのが難しい。実は目元に赤色を使うと血色がよく見え、肌の色もよりきれいに見える効果があるんですよ」と教えてくれた。

 まず、本格的な地雷メイクを1時間ほどかけて施してもらった。真っ赤な目元は別人のようで、気分が上がる。

地雷メイクに挑戦する記者
地雷メイクに挑戦する記者

 しかし、本格メイクは時間も技術も道具も必要。中村さんによると、イラストのように、3色を使うと初心者でも取り入れやすい。

地雷メイクを施した記者
地雷メイクを施した記者

 買った赤系アイシャドーを慎重にまぶたにのせる。見慣れてくると「これもアリ」と思えてくる。地雷メイクがマスク時代の化粧の楽しさを教えてくれた。4歳の長男は「ママじゃない」と怖がって逃げるのだが。

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1975671 0 ライフ 2021/04/10 08:41:00 2021/04/13 15:55:02 2021/04/13 15:55:02 4月6日「関心あり!」用、目の周りを赤いアイシャドーで彩った「地雷メイク」(3月10日、東京都千代田区で)=米田育広撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210406-OYT1I50032-T.jpg?type=thumbnail

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