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新聞紙で「つり橋」作ったぞ!…工夫重ね強度十分、文化祭で300人渡れた

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 「人が渡れる橋を、新聞紙だけで作る」。これが、神奈川県立神奈川工業高校の生徒たちの目標だ。昨年は新聞紙を棒状に丸めた「踏み板」と「ロープ」を組み合わせて全長4メートルのつり橋に仕立て、木製の支柱と土台で支えて約300人を渡らせた。今年はさらにハードルを上げ、支柱と土台も含めたオール新聞紙製に挑戦する。(横浜支局 中谷和義)

 つり橋を作ったのは、建築物の設計や材料の加工などを学ぶ同校定時制建設科4年の織原弘尚おりはらひろたかさん(18)ら6人のグループ。3年生だった昨年9月、「材料費がかからず意外性があるものを文化祭に出品したい」と、学校図書館で定期的に廃棄処分される新聞紙に目を付けた。細く巻けばロープ、何枚も重ねて太く巻けば丸太のような建材になるからだ。

新聞紙のつり橋を渡る生徒(横浜市神奈川区の県立神奈川工業高で)=米田育広撮影
新聞紙のつり橋を渡る生徒(横浜市神奈川区の県立神奈川工業高で)=米田育広撮影

 まずは、丈夫な建材とするには何枚の新聞紙を重ねればよいのか、ひっぱり強度を調べる万能試験機で研究した。

 見開き1枚を細く巻いた新聞紙を三つ編みにした直径3センチの太いロープは109キロの重さに耐え、橋全体の重さを支える「メインケーブル」に使えることが分かった。人の足をじかに受け止める踏み板には、見開き60枚を直径6センチの丸太状にしたものを用意。134キロの荷重にも折れ曲がらないことを確認した。メインケーブルから踏み板をつり下げる「ハンガーロープ」は、メインケーブルの半分の太さで大丈夫だった。

 ただ、空気が入らないようきっちりと巻かないと強度は保てない。作業では、巻き始めのページの両角を切り取り、見開きをちょうど野球のホームベースのような五角形にしてから細く細く巻いていく。紙が滑らないよう、作業台を少し湿らせておくのがコツだ。最後は木工用接着剤でとめる。

 2か月かけて完成させたつり橋は長さ4メートル、高さ2メートル。木製の土台に支柱4本を立てて計50メートルのメインケーブルを張り、計300メートルのハンガーロープで30本の踏み板をつった。使った新聞紙は約3000枚で約80キロ。11月の文化祭では約300人が渡ったが、びくともしなかった。

 しかし、織原さんたちには少し不満が残った。「木製の土台と支柱に頼っていると思われたのではないか」。最終学年となった今月からは、別の研究に取り組む2人を除く4人で、土台と支柱も新聞紙で作る研究を始めた。

 4本の支柱には、つり橋の自重に人の重さを加えた160キロ以上の負荷に耐える強度が求められる。荷重はメインケーブルを通じて横方向からもかかり、下手な支柱だとすぐに曲がってしまう。かなり難しい挑戦だが、織原さんは「今秋の文化祭でお披露目できれば」と意欲を燃やす。

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