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コロナ禍の後、美しいものに囲まれたくなる…アルマーニ氏が提唱「ニューノーマル」

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 世界のファッション界を先導するデザイナーのジョルジオ・アルマーニ氏は2016年に「ニューノーマル」と名付けたコレクションを発表し、時代を超えた美学を提唱した。新型コロナウイルスが猛威をふるう現在、収束後の生活様式を「ニューノーマル」(新しい日常)と呼び、社会の再構築と結びつけて前向きにとらえる見方がある。二つのニューノーマルは一致するのか。アルマーニ氏に書面で見解を聞いた。(ローマ支局 笹子美奈子)

    メモ
  •  新作を発表するファッションショーが多いと、商品の開発・販売サイクルが短くなり、廃棄製品が増える。だが新型コロナ感染拡大で縫製工場などの休業が相次ぎ、従来のサイクルは行き詰まった。ショーや商品開発・販売の周期を見直す動きが業界に広がっている。

大量生産、流行を追い続ける風潮…全くの無駄遣い

 私の創造の原点は、現実を見つめることにあります。身の回りで起きていることを観察して、インスピレーションを得ています。1970年代は社会における男女の役割が大きく変わりつつある時でした。私は男性的な装いと女性的な装いと考えられていたものの境界線を曖昧にしようと、芯地のない軽くて柔らかな「アンコンストラクテッド(構築的でない)ジャケット」を生み出しました。アンコンジャケットはこうした社会的背景から生まれたのです。

「リモートワークでは、素材の肌触りを感じたり、モデルが試着したのを見て調整したりすることができません。チームで密接に、相手の目を見ながら働きたい。私にとって仕事とは、物理的で実務的でなければなりません」(ジョルジオ・アルマーニ提供)
「リモートワークでは、素材の肌触りを感じたり、モデルが試着したのを見て調整したりすることができません。チームで密接に、相手の目を見ながら働きたい。私にとって仕事とは、物理的で実務的でなければなりません」(ジョルジオ・アルマーニ提供)

 コロナ禍にあって、私は人々の装いを観察し続けました。自宅で過ごすのに楽で快適な服が注目されています。しかし、私の顧客に関しては、購買傾向に変化はほとんどなく、特定の品物が目立つ売れ行きをみせることはありません。

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2141199 0 ライフ 2021/06/21 09:09:00 2021/06/21 09:09:00 2021/06/21 09:09:00 13日付論調面「あすへの考」ジョルジオ・アルマーニ氏 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210617-OYT1I50043-T.jpg?type=thumbnail

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