読売新聞オンライン

メニュー

[よみうり生活応援隊]夫婦関係「昭和のまま」…会員エピソード

[読者会員限定]
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

妻の嘆き、怒り…

 家事に積極的な男性が増えたと言われるが、「夫は仕事、妻は家庭」という考えにとらわれたままの家庭も多いようだ。「今どきの夫婦関係」をテーマに、くらし面の愛読者でつくる「よみうり生活応援隊」会員からエピソードを募ると、「うちの夫は昭和のまま」と嘆く女性会員の声が相次いだ。(宮木優美)

不平等な家事負担 ストレスで体調不良

 「夫への不満を挙げたら、ありすぎて何から話すか悩むぐらい」と訴えるのは、結婚27年の神奈川県の女性(50)。数年前に印鑑を作った時、「かあちゃんが使うことはないよね。車も家も買うことなんてないんだから」と言われ、偏った男女観に改めて驚かされた。「あの言葉が頭の中をグルグル回って、いまだに消化不良です」

 夫は結婚当初から「仕事がある」を大義名分にし、出産にも立ち会わなかった。女性が妊娠後期に熱を出して寝込んだ時ですら、「簡単なものでいいよ」と夕飯を作るよう求めた。今も家事はあまりしてくれず、「期待しないようにしている」という。

 東京都の女性(65)は、仕事が忙しくても病気になっても、1人で家事と育児をこなしてきた。夫が「家事は女がするもの」と思い込んでいるからだ。「本気で離婚を考えた」という20年以上前の出来事が頭を離れない。

 子どもたちが小学生だったある日、家で電話を取ると、「ダンスのレッスン日の変更でお電話しました」。夫が教室に通っているのを初めて知り、「家族に相談もなく、1人で楽しんでいるとは――」と怒りが湧き上がった。今も自分勝手な行動を続ける夫への怒りは収まらない。

 表面上は夫婦円満でも、女性たちは怒りを内に秘めている。埼玉県の女性(52)は夫婦仲は良い方だが、「私が我慢をしているから。夫にはもう何を言っても無理」と断言。親友との愚痴大会で発散しているという。

 「私が恨んでいるとは、夢にも思っていないはず」と言うのは、大阪府の女性(60)。夫は優しく家事を手伝ってくれるが、30年以上前、不妊治療に付き添わず仕事に行ったことが忘れられない。

 こうした不満にコロナ禍が拍車をかける。北海道の女性(63)は「昨年、夫が在宅ワークとなってから、ストレスでまぶたがピクピクし、止まらなくなりました」とつづる。3度の食事作りに追われ、話しかけても「うるさい」と怒られたり、にらまれたり。

 愛知県の女性(59)は、海外駐在が長かった夫の帰国後、トイレや洗面所の汚れが気になるようになり、掃除に追われている。「ストレスで血圧が上昇しました」

 一方、男性会員からは、妻を十分に気遣えない事情を訴える声が。神奈川県の男性(53)は土日には家事をするが、平日は朝7時に家を出て日付が変わって帰宅する生活で、余裕がないという。「早く帰れるよう働き方改革が進まないと、女性の家事負担はなくならない」と男性。

 栃木県の古保正弘さん(40)は以前は、仕事で週に1~2回飲み会があり、帰宅後、妻と重苦しい時間を過ごすことが多かった。コロナで飲み会がなくなり、妻との関係が一転、良好に。「小さな子どもと四六時中一緒にいる妻の生活は、働くより大変。自分を見直す機会になりました」

我慢せず言葉で伝えて 夫婦問題カウンセラー 高草木さん

 夫婦問題カウンセラーの 高草木陽光たかくさぎはるみ さん=写真=に、熟年夫婦の妻が夫に抱きがちな不満と対処法を教えてもらった。

 多いのが、夫が家のことは全て妻の仕事だとして、家事をしないケース。「片付けて」などと求めても、家事経験のない夫は何をすればいいのか分からない。高草木さんは「してほしいことを一緒にやってみましょう」と勧める。うまくできなくてもイライラせず、できたことを褒める。「手間はかかりますが、徐々に任せてみてください」

 夫が「男が偉い」「妻は下」と思い込み、妻をぞんざいに扱うケースもよく見られる。このタイプを変えるのは極めて難しく、夫の非を追及したり、考えを変えようとしたりすると疲弊してしまうという。そこで妻が気持ちを切り替えることを勧める。「『ただの同居人』ぐらいに思い、自分が楽しんで生きていくことに気持ちを向けてください」

 「おいしい」「ありがとう」などの思いやりを口にしない夫、家族の問題に関心を示さない夫などに不満を抱えている妻も多い。こうしたケースでは、「おいしい?」「私、頑張ったでしょ?」などと問いかけたり、親の介護など一緒に考えてほしい問題について、「私はこう思うけど、あなたは?」と質問したりして、夫から言葉を引き出し、無関心ではいられなくさせるのがいいという。

 高草木さんは「我慢していると、どこかで爆発するか、体に不調が出ます。『分かってくれるはず』などと期待せず、言葉に出して伝えてください」と助言する。

あなたの体験談募集

 夫婦関係についての体験談を募集します。配偶者への不満や怒り、諦め、伝えたいこと、夫婦げんかや夫婦の危機を乗り越えたエピソードなどをお寄せください。記事掲載の際には原則匿名にしますが、詳しくお話をお聞きする場合がありますので、氏名、住所、年齢、電話番号や電子メールアドレスを明記してください。

 送り先は、〒100・8055読売新聞東京本社生活部「今どきの夫婦関係」係。ファクス(03・3217・9919)や、電子メール(kurashi@yomiuri.com)でも受け付けます。

無断転載・複製を禁じます
2138884 1 ライフ 2021/06/20 05:00:00 2021/06/20 05:00:00 2021/06/20 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/06/20210619-OYT8I50029-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)