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    SNSで大人気! 「行ってみたい! 世界の猫スポット」

     空前の「猫ブーム」や猫による経済効果「ネコノミクス」も手伝い、猫に会うために海外旅行をする人が増えているといわれている。今年2月には、大手旅行会社のエイチ・アイ・エス(以下H.I.S.)が投票キャンペーン「行ってみたい! 世界の猫スポットスポットランキング」と題して、フェイスブックなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を使って海外の猫スポットの人気投票(※H.I.S. SNS旅トレンド調査)を行った。さて、ランキングトップ10の結果はいかに――。

    世界の人気猫スポット、第1位は?


    ◆「行ってみたい! 世界の猫スポット」トップ10

    10位【スペイン】フォルメンテーラ島<地中海の美しい島で、新鮮な魚を目当てに多くの猫がすみついた>
    9位【アメリカ】ヘミングウェー博物館(キーウェスト)<ヘミングウェーに愛された6本指の猫の子孫たちが有名>
    8位【インドネシア】バリ島<猫は神様の使者とされる>
    7位【イタリア】トッレ・アルジェンティーナ広場(ローマ)<遺跡内の猫保護センターに多くの猫が暮らす>
    6位【台湾】ホウトン<“猫好きが集まる村”として世界中から注目される村>
    5位【トルコ】エフェソス遺跡<猫を愛する国トルコで、遺跡にたくさんの猫がすみつく>
    4位【ギリシャ】ミコノス島<エーゲ海の白い壁と青い海に魅了された猫たちが人気>
    3位【クロアチア】ドブロブニク<情緒あふれる港町で新鮮な魚を狙う猫たち>
    2位【モロッコ】シャウエン<猫を大切にするイスラム教徒の国。青い街で暮らす猫たち>

    • 台湾・新北市にあるホウトン駅の構内にいた猫(遠山留美撮影)
      台湾・新北市にあるホウトン駅の構内にいた猫(遠山留美撮影)

    • 「行ってみたい! 世界の猫スポット」1位に選ばれたマルタ島の猫(遠山留美撮影)
      「行ってみたい! 世界の猫スポット」1位に選ばれたマルタ島の猫(遠山留美撮影)


    1位【マルタ共和国】マルタ島 <猫好きの「聖地」>

    ※【H.I.S. SNS 旅トレンド調査】SNSで旅好きが決めた!「行ってみたい!世界の猫スポットランキング
    実施期間:2016年2月8~15日
    ■調査方法:SNS(Facebook、Twitter、Google+)を活用したWEB調査
    ■調査対象:H.I.S. SNSファン

    猫好きの「聖地」マルタの魅力とは

    • 島民たちに大事にされて、自由気ままなマルタの猫(新美敬子氏撮影)
      島民たちに大事にされて、自由気ままなマルタの猫(新美敬子氏撮影)

     今回の調査で1位に輝いたマルタ島は、イタリアの南方の地中海に浮かぶ「マルタ共和国」の最大の島。三つの島から構成される同国は、東京23区の約半分の面積しかない小さな国だ。

     マルタ島には美しいビーチがあり、城壁に囲まれた首都バレッタの街全体が世界遺産になっている。人気の観光地として知られるが、実は猫好きの間では「聖地」と呼ばれるスポットだ。約42万人の人口の2倍近くの猫が暮らしているとも言われる「猫だらけの島」だというのだ。

     なぜ、小さな島にそんなに多くの猫がいるのか。

     同国のプロモーション活動を行う「マルタ観光局」(東京・新橋)では、「マルタ猫マップ」をホームページで公開している。同局の荘司未希さんは、「島にはいくつかの保護施設があり、現地の人々も動物保護の精神にあふれています。島の猫は野良なのに人懐っこい猫も多いです」と説明する。先日、同局の遠藤真吾代表が現地を訪問した際には、保護施設に日本人ボランティアがいたときき、おどろかされた。

    地中海の猫島、人口の2倍は本当か?

     世界各地で犬猫の写真を25年以上撮り続け、3月25日から東京・新宿で写真展「マルタの猫」を開催する犬猫写真家の新美敬子さんも「猫好きの住民が多く、猫たちを大事にしているのは事実です」と強調する。

    • リゾート地、セントジュリアンズの自宅前の「キャットビレッジ」で多くの野良猫を保護している女性。日中は猫のために魚釣りをしている(遠山留美撮影)
      リゾート地、セントジュリアンズの自宅前の「キャットビレッジ」で多くの野良猫を保護している女性。日中は猫のために魚釣りをしている(遠山留美撮影)

     新美さんはマルタ島を10回以上訪れているが、野良猫のためにキャットフードと水を軒先に用意したり、小さな「猫小屋」を置いていたりする民家を何軒も見ている。売れ残りの魚を猫にあげる漁師さんや、猫の餌用にするためだけに一日中ずっと魚釣りをしている人もいた。

     「マルタ島の猫は、あまり退屈を感じることなく、猫らしく生きている」と語る新美さん。「猫なりに考えて『今日も、ここにあの人は来る』と信じて、ずっと待っている姿がけなげです。猫同士でふざけあって遊ぶ光景にも癒やされます」

     ただ、「人口の倍以上の猫がいる」という話については、新美さんは「実際はそれほど多くはないと思う」と否定的だ。以前テレビ番組で、マルタ猫協会の会長さんが「猫が多い」「猫の島といっていいほど猫を大事にしている」とコメントしたことが独り歩きしているという。

     また、猫を目当てに日本からマルタ島を訪れる旅行客は実際には増えているのだろうか。前出の「マルタ観光局」では10年以上前から、ブランド戦略の一つとして、猫好きのためのプロモーションを続けてきた。前出の荘司さんは「長年のプロモーションの成果もあり、昨年はテレビ番組や、新聞、雑誌などでの露出が増えました。この2、3年で、個人や旅行会社、メディアなどからの問い合わせも多くなっています」と説明する。

    • 本社記者がマルタ島で猫を目撃した場所(地図=遠山留美作製)
      本社記者がマルタ島で猫を目撃した場所(地図=遠山留美作製)

    ハリウッドスターも魅了

     マルタの公用語は英語で、比較的治安もいい。日本人の留学生も多く、料理もおいしい。多くのハリウッド俳優らがマルタを気に入り、特にブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーの夫妻は現地で映画を撮影したのが縁で、2014年にはゴゾ島に長期滞在してウェディングパーティーを開いたほどだ。

     日本からのフライトは長時間かかるが、様々な魅力を持つマルタ島に「猫の島」としての顔が加わることで、さらに人気が高まりそうだ。

     最後に、猫スポットを訪れるときは、国内外を問わず、地元の餌やりルールを守って観光地、私有地などでは他人の迷惑にならないように最低限の配慮を心がけたい。そしてカメラで追い回して、猫にストレスを与えないように気をつけたいものだ。(メディア局編集部 遠山留美)

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    2016年03月11日 02時22分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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