運転しやすく、パーソナルユースに最適 ホンダ「N‐WGN」(Vol.578)

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「N‐BOX」とは全く違った顔つきになり、個人で楽しむ乗用車という雰囲気を高めた新型「N‐WGN」
「N‐BOX」とは全く違った顔つきになり、個人で楽しむ乗用車という雰囲気を高めた新型「N‐WGN」

 ホンダの軽自動車「N‐WGN(エヌ‐ワゴン)」が、フルモデルチェンジをして2代目となった。初代は、人気のスーパーハイトワゴン「N‐BOX」に続いて誕生し、やや背が低いが十分な室内空間を持つハイトワゴンとしてそれなりに評価された。だが、N‐BOXの人気に対し、影の薄さがあったのも事実だ。新型は、パーソナルユースとしての使い勝手を向上させ、「N‐BOX」との違いを打ち出している。

 まず、「N‐BOX」との違いがわかりにくかった外観を見直し、新型は全く別の顔を持たせた。そして、後席側のドアは「N‐BOX」のスライドドアに対し、一般的な乗用車と同じ開閉式のヒンジドアとなっている。初代と同じだが、やはり使い勝手が良い。スライドドアは、駐車場などで隣に止まっているクルマにドアをぶつける心配がないなどの一方で、開閉にはそれなりの時間がかかる。しかし、ヒンジドアであれば、素早く開けられ、荷物を後席側へ放り込み、すぐに運転席に乗り込むことが可能になる。

アクセルとブレーキのペダル段差が少なくなり、踏み替えが楽にできるようになった
アクセルとブレーキのペダル段差が少なくなり、踏み替えが楽にできるようになった
ハンドルの位置が前後に調節できる「テレスコピック機構」が採用され、正しい運転姿勢で、快適に運転できるようになった
ハンドルの位置が前後に調節できる「テレスコピック機構」が採用され、正しい運転姿勢で、快適に運転できるようになった

 そして、新型で大きく改善されたのが、運転のしやすさが一段と向上したことだ。まず、アクセルとブレーキペダルが「N‐BOX」に比べ全体的に右に寄り、まっすぐ正面を向いた姿勢で着座できるようになった。また、アクセルとブレーキのペダル段差も少なくなり、ペダルの踏み替えの際に、別のペダルを踏み損なう危険性が減った。

 さらに、ハンドルの調節で前後方向に位置を変えられる「テレスコピック機構」が取り付けられた。これは画期的なことだ。軽自動車などのコンパクトカーでは、利用者として小柄な女性を想定して運転席の設計が行われているため、背の高い人が運転しようとすると、ハンドルやペダルの位置が合わず、運転しにくい姿勢になりがちだ。「テレスコピック機能」はその調整を行うのだが、コンパクトカーでこの機構を採用している車種はまずない。理由は、販売価格が高くなってしまうためだ。しかし、家族での外出を想定する「N‐BOX」と異なり、個人での利用というパーソナルユースにより的を絞った新型では、運転者優先の考えから「テレスコピック機構」を装備したのである。

背もたれの位置がドアの後部より前にある後席。これにより、降りる際に楽に車外へ出られる
背もたれの位置がドアの後部より前にある後席。これにより、降りる際に楽に車外へ出られる
荷室は、取り外し可能な2段式の床になっていて、荷物の積み方をいろいろ工夫できる
荷室は、取り外し可能な2段式の床になっていて、荷物の積み方をいろいろ工夫できる

 運転姿勢の改善は、運転席に座ってみれば誰でも気づくことだろう。ことに、「N‐BOX」と比べると、その差は歴然だ。これで、さまざまな体格の人が、安心かつ快適に運転することができる。ほかにも、より静粛性にこだわった室内空間や、荷室の工夫など、このクルマの魅力は尽きない。

自然吸気エンジンは、走行のあらゆる場面で納得のいく加速をもたらした
自然吸気エンジンは、走行のあらゆる場面で納得のいく加速をもたらした

 エンジンは2種類が用意されていて、自然吸気エンジンでは、発進や走行中といった運転の全域で、ほぼ不満のない加速を実感した。さらに、ターボエンジンとなれば、胸のすくような加速を楽しめる。それでいて、燃費性能(国際基準の測定法による新表示「WLTCモード」)は1リットルあたり23.2キロ(自然)、22.0キロ(ターボ)というようにほとんど違わないので、燃費をあまり気にせず、好みに応じて選ぶことができるのではないか。

 

前方の見通しが良い運転席
前方の見通しが良い運転席
メーター右わきのインジケーターには、タイヤの向きを知らせる表示もある
メーター右わきのインジケーターには、タイヤの向きを知らせる表示もある

 まずは、運転姿勢が正しく取れるだけで、どれほどクルマの運転が楽しくなるかを、体感してほしい。「N‐WGN」の静かで快適で、加速も快い運転を楽しむと、軽自動車で十分という思いにさせられるだろう。実際、運転中、軽自動車であることを忘れるほど、その完成度は高かった。軽のハイトワゴンの中でも群を抜いた逸品だ。

御堀 直嗣
プロフィル
御堀 直嗣( みほり・なおつぐ
 1955年、東京都生まれ。玉川大工学部卒。大学卒業後はレースでも活躍し、その後フリーのモータージャーナリストに。現在、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員等を務める。EV等にも詳しい。乗馬などを楽しむアクティブ派でもある。
無断転載・複製を禁じます
820719 0 インプレッション 2019/10/01 05:20:00 2019/12/10 10:09:18 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190927-OYT8I50008-T.jpg?type=thumbnail

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