『ドローンの哲学』 グレゴワール・シャマユー著

無断転載禁止
メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 戦争のあり方を一変させつつある軍用ドローン(無人戦闘航空機)は、兵士の犠牲をゼロにし、標的殺害の精度を高めつつ、民間人の副次的損害を軽減する。しかし、果たして「人道的な兵器」と呼べるのか。フランスの科学哲学者である著者は、そう問いかける。

 地球の裏側から遠隔操作されるドローンは、究極の「非対称戦争」を実現する。それは、殺すか殺されるかという古典的な戦闘ではなく、一方的な「狩り」による死刑執行に近いと本書は指摘する。殺人はいかにして正当化されうるのか。

 ドローンは従来の戦争の概念を根底から揺さぶる。優秀なオペレーターは「英雄」と言えるのか。戦闘地域が際限なく拡大する危険はないか。倫理的課題を真剣に議論すべき時が来ている。渡名喜となき庸哲訳。(明石書店、2400円)(良)

35931 0 記者が選ぶ 2018/08/15 05:20:00 2018/08/15 05:20:00 2018/08/15 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180806-OYT8I50058-T.jpg?type=thumbnail

おすすめ記事

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ