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    読売新聞の書評担当記者が選ぶおすすめの1冊です。

    『エドゥアール・マネ』 三浦篤著

     19世紀フランスの画家、マネは、クールベに代表される「レアリスム」と、モネなど「印象派」とのはざまの世代。「草上の昼食」「オランピア」といった重要作を生み出しているにもかかわらず、歴史的な位置づけが曖昧だ。

     しかし、東大でフランス近代美術史を研究する筆者は、ある意味浮いた存在である「マネを中心に据えた西洋絵画史を書くことができる」と言い切る。つまり、ラファエロやベラスケスといった先人の作品をマネが受容する形で集約して新しい絵画を作り上げ、すぐ下の世代の印象派にとどまらず、ピカソやウォーホル、さらにはクーンズといった現存作家にまで多大な影響を与えているという。

     過去、現在、未来と3部構成で分かりやすく論を展開していく。図版も豊富だ。(角川選書、2000円)(睦)

    2018年11月14日 05時25分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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