<速報> 女子100平泳ぎ、鈴木聡美が日本勢初の金メダル…アジア大会
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    読売新聞の読書委員らによる書評のコーナーです。
    評・岸本佐知子(翻訳家)

    『やっぱり友だちはいらない。』 押井守著

     インタビューが始まって早々に、押井守さんは「友だちはいらない」と言い切る。でもそんなこと言っといて本当はツンデレなんでしょ? と思いながら読んだが、最後まで「いらない」で押し通すストロングスタイルだった。

     押井さんは大勢の仕事仲間や家族や師匠に恵まれているが、本人いわくそれは友だちではない。なぜなら彼の友だちの定義は「自分がイラクで失踪した時に危険を顧みず飛行機に飛び乗ってくれる人」だから。そんな無駄に高いハードル設定じゃ、そりゃ友だちはいないよね……と思うが、裏を返せば究極のロマンチストと言えなくもない。

     人生や仕事、社会をめぐって押井さんの説く持論は要塞ようさいのごとく強く独特で揺るぎない。だが聞き手の渡辺麻紀さんは何度跳ね返されても平ちゃらで要塞に突撃を繰り返し、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』をはじめ数多あまたの傑作アニメを生み出したこの偉大な頭脳から、数々の本音や逸話を引き出してみせる。ことに師匠とのエピソードは、それだけで映画が一本作れそうなほどのドラマに胸が熱くなった。

     東京ニュース通信社 1300円

    2018年03月19日 05時23分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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