『「片頭痛」からの卒業』 坂井文彦著

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 このごろ、疲れるとすぐ頭痛がする。寝込むほどひどくはないが嫌だなあと思っているとき本書に出会い、「アメリカの大統領には片頭痛持ちが多い」「芥川龍之介や樋口一葉も頭痛持ちだった」などのトピックを入口に、わかりやすい解説で基礎知識を得ることができた。

 頭痛はまず「頭痛そのものが病気」の一次性頭痛と、他に病気があってその症状として発現する二次性頭痛に分けられる。タイトルの「片頭痛」と「緊張型頭痛」「群発頭痛」の合わせて三大慢性頭痛で、発生のメカニズムも経過も対処法もそれぞれ異なるけれど、ストレスと頭痛薬の多用はどのタイプの頭痛にもよくない。

 日本では一九九七年に片頭痛について大規模な疫学調査が行われており、その結果、「片頭痛になりやすい人となりにくい人の分布は、縄文人と弥生人の分布に一致するかもしれない」という興味深い仮説が提示されているという。本書でまず自己診断チェック、イラストを見ながらタイプ別の頭痛体操でリラックスして、人類と頭痛の長い歴史に思いをせてみるのも面白い。

 講談社現代新書 840円

無断転載禁止
33562 0 書評 2018/07/30 05:21:00 2018/07/30 05:21:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180723-OYT8I50063-T.jpg?type=thumbnail

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