『維新派・松本雄吉』 松本雄吉著

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『月光のシャドウボール』(1983年)での松本雄吉(中央)写真・太田順一
『月光のシャドウボール』(1983年)での松本雄吉(中央)写真・太田順一

 維新派の松本雄吉という人物が存在していたということを決して忘れてはならないという気持ちのこもった本だ。維新派という劇団は、広大な空き地に劇場舞台のみならず街まで作ってしまい、公演が終わればくぎ一本残さず、もとの空き地に戻すといった野外劇が有名だ。関西を拠点に、日本各地、海外でも上演を行い、それは演劇という枠をはみ出した現象のようでもあった。その中心人物こそ松本雄吉だ。彼は2016年に69歳で亡くなっているが、いまだに熱狂的なファンは多い。

 本書は、松本の散文やエッセイ、舞台のデザイン図や舞台写真、さらに麿赤兒など舞台人との対談、演出ノートや戯曲まで収められている。そこには維新派の哲学のようなものがたっぷり詰まっていて、松本雄吉の緻密ちみつで大胆なところ、そして人間としての奥行きの深さを知ることができる。(リトルモア、4600円)

60455 0 書評 2019/01/21 05:20:00 2019/01/21 05:20:00 写真・太田順一 ※外部著作権 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190115-OYT8I50017-T.jpg?type=thumbnail

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