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ブックオフ大学ぶらぶら学部 武田砂鉄他著

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評・橋本倫史(ノンフィクションライター)

 1990年に創業されたブックオフは、日本各地に801店舗を数える。昔ながらの古書店と区別するため「新古書店」と呼ばれ、正面から語られることが少なかったが、本書にはブックオフへの偏愛がたっぷりつづられる。

 どうして日本中にこんなにブックオフが存在するのか。それは「ブックオフが大量生産・大量消費の申し子だからだ」と、執筆者のひとり・島田潤一郎は記す。出版される書籍の数が増えるにつれ、新刊が書店に並ぶ期間は以前より短くなった。値段がつくものは古書店で探すことができるけれど、たとえばベストセラーとなった本は値段がつかず、姿を消してしまう。ブックオフは、そんな本のセーフティーネットになってきた。

 利用客にとっても、ブックオフはセーフティーネットのような存在だったと島田は論じる。そこは「行き場のない人たちが集い、カルチャーをなんとか摂取しようとしていつまでも粘る場所」であり、「一〇五円でなにかを手に入れることができる場所」でもあったのだ、と。ふざけたタイトルではあるけれど、ここに綴られるのは一つの文化論だ。(夏葉社、1300円)

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1678315 0 書評 2020/12/06 05:00:00 2020/12/14 10:37:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201210-OYT8I50031-T.jpg?type=thumbnail

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