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宇宙に行くことは地球を知ること 野口聡一、矢野顕子著

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評・仲野 徹(生命科学者 大阪大教授)

 宇宙飛行士・野口聡一とミュージシャン・矢野顕子。どうしてこの二人が? 「異色の対談」以外のキャッチフレーズが思い浮かばない。

 矢野さんは宇宙に関する楽曲を作られるほどの宇宙好き。宇宙飛行士になるのが夢で、地球に帰還着水した時に泳げることが必須と知って水泳を習い始められたという。ちょっと想像しにくいくらいの本気度の持ち主である。

 宇宙空間での船外活動についての話が圧巻。「手で感じる水平線」「硬さで感じる温度」「指先で聞く音」、そして「絶対的な孤独」から、「死の世界」と「生の世界」へと話は進む。基本的には矢野さんが聞き手なのだが、「音」についての矢野さんの感覚などもわかって抜群に面白い。

 もう一つの読みどころは、野口さん三度目の宇宙飛行に使われた世界初の民間開発宇宙船・クルードラゴンについて。イーロン・マスクと「宇宙新時代」の話など、宇宙ファンにとってはたまらない。

 矢野さんの地上ライブ『ラーメンたべたい』を聞きながら野口さんが「スペースチキンラーメン」を宇宙で食べてはったら最高なんやけどなぁ。(光文社新書、900円)

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1678336 0 書評 2020/12/06 05:00:00 2020/12/14 10:41:31 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201214-OYT8I50008-T.jpg?type=thumbnail

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