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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    妊娠・出産できない私は婚活をあきらめるべき?

    婚活サイトに挑戦も罪悪感が……

     相談者の静香さん(35歳)は、過去の病気が原因で妊娠・出産が望めない体になり、婚活や結婚そのものに引け目を感じていました。「正直に話したら逃げられるのではないか?」「結婚はあきらめたほうがいいのか?」と悩み、さらには「婚活すること自体、相手に失礼なのではないか?」とすら考えていたのです。

     しかし、わざわざ相談しに来たというからには、「結婚をあきらめたくない」という気持ちが強いのは間違いありません。静香さんはどのようなスタンスで婚活に臨めばいいのでしょうか。

     静香さん「実は1か月くらい前に婚活サイトを試してみたんですよ。思っていた以上にたくさんの男性からメッセージが来て、驚きながらも返信しました。でも、妊娠・出産できないことを隠している罪悪感があったので、2、3回やり取りしたあとは返信していません。本当のことを言ったら、男の人はみんな逃げてしまうと思ったので……」

     木村「(首を横に振りながら)逃げてしまうような男性ばかりではないので安心してください。誰しも加齢とともに妊娠・出産の可能性は減るものですし、もし静香さんが考えている通りなら、40代以上の女性はほとんど結婚できないことになってしまいますよ」

     静香さん「私は今35歳なので、『もし結婚して妊娠していたら、高齢出産に該当する年齢なんだな』と思うことがあります。でもおっしゃる通り、病歴がなかったとしても、妊娠・出産できていたかは分からないですよね」

     木村「30代女性が結婚を焦るのは、『子どもが産める年齢に限りがあるから』という理由が大きいのは言うまでもありません。しかし、40代に入ると『もう無理かな』『変に期待せずあきらめよう』と思う人がほとんどであり、子育てに代わる生きがいを見つけるものです。男性たちも子どもを望んでいるとは限りませんし、妊娠・出産に関係なく幸せな結婚をする女性も多いので安心してください」

     静香さん「(疑いの目で)本当にそんな男性がいるんですか?」

     木村「(大きくうなずきながら)独身男性たちも『結婚できるかどうか』は深刻な問題ですから。パートナーを探すのが第一であって、子どもは絶対条件ではありません。たとえば、40代以上の未婚男性たちには、子育てをする体力や気力がない人も多いですし、『それよりも夫婦二人で楽しく穏やかに過ごしたい』と思っています」

     静香さん「(まだ疑いながら)本当にそうなんですか?」

     木村「40代の男性は、平均寿命から見たら人生の折り返し地点を過ぎているわけですから、不確定要素の多い子どもより、現実としての幸せな生活を望むのが自然です。もちろん、30代の男性にもそういう志向の人がいるので、まずはお互いの人柄を伝え合うことが重要です」

     静香さん「でも、ニュースなどを見ると、『(とし)の差婚が流行(はや)っている』と言っていますよね。40代の男性でも若い女性の方がいいんじゃないですか?」

     木村「“歳の差婚”は有名人がするからニュースになりやすいだけで、実際はそれほど多くありません。独身男性たちが『うらやましい』と思っているのは事実ですが、自分がそうなれるという自信はなく、特に結婚願望のある人ほど現実を見ています。『背伸びして若い女性を探すより、今の生活ぺースを落とさず楽しく過ごせる女性のほうががいい』と思っている男性が多いので、堂々としていてください」

    結婚が目的の短期決戦は不利

     静香さん「じゃあ、婚活で出会った男性には、子どもを望んでいるかどうか、先に聞いたほうがいいということですか?」

     木村「たとえば、結婚が目的の場である婚活サイトや婚活パーティーで出会った男性には、2、3回お会いしている中で伝えておいたほうが、お互いに嫌な思いをしなくて済むと思います」

     静香さん「せっかくうまくいきかけていても、妊娠・出産できないのが原因で敬遠されてしまうことが多い気がします……」

     木村「結婚が目的の場は、言わば短期決戦。見た目や条件で相手を選び合う形になるので、人柄や相性を見てもらうことは難しいですし、コンプレックスを抱える静香さんが不利なのは確かです」

     静香さん「正直なところ、婚活サイトや婚活パーティーで、本当のことを話して拒絶されたら耐えられないかも……と思っています。以前、当時の恋人に妊娠・出産できないことを告げたら、『妊娠を気にしなくていいのは僕も助かる』と言われてショックを受けました。『避妊しなくていいから恋人としてはラッキーだけど、結婚相手としては考えられない』と言われた気がして、今でもトラウマになっています」

     木村「だからこそ、静香さんは人柄や相性を見てもらえる出会いの場で相手を探したほうがいいと思います。趣味のグループ、習いごと、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のコミュニティー、ボランティアやNPO団体など、継続してコミュニケーションが取れる場に参加してみてはいかがでしょうか」

     静香さん「でも、そういうところだと早い時期に結婚はできないですよね?」

     木村「もちろんコミュニケーション頻度が少なかったり、既婚者ばかりの場だったりしたら難しいですし、時間はかかるでしょう。この先、数十年間一緒に過ごすパートナーを選ぶわけですから焦りは禁物ですが、十分チャンスはあると思いますよ」

     静香さん「少し気持ちが楽になりましたが、もう一つ問題があります。私は『結婚したい』と思っている反面、このところ全然人を好きになれなくなってしまいました。コンプレックスで自分に自信がないくせに、男性に幻滅してしまうことも多くて、矛盾しているなと思ってしまいます」

     木村「そのお悩みも同年代の独身女性には多いことなので、必ず解決できます。安心してください」

    ――自分に自信がない静香さんが、なぜ男性を好きになれず、幻滅してしまうのでしょうか。

    2016年07月11日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)のほか、『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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