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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    20歳年下からプロポーズ…バツイチ子持ちの私になぜ?

    1年半、ずっと近くで見てきた

     突然の告白ですら驚いてしまうのに、ましてやプロポーズだったら……驚きを通り越して戸惑ってしまうのではないでしょうか。しかも紀子さん(仮名、42歳)の相手は、20歳年下の男性(22歳)だったのです。

     「年齢差に加えて、バツイチ、子持ちの私になぜ?」と困惑し、一人では何も考えられないほど動揺した紀子さんは、自分の気持ちを整理するために私のもとを訪れました。

     紀子さん「彼とは動物がテーマのある団体で知り合いました。私は10年以上その団体にいて、彼は1年半前くらいに入ってきたのですが、動物が大好きなとても心の優しい子なんですよ」

     木村「どのような状況でプロポーズされたのですか?」

     紀子さん「ある日、『相談があります』というメールが来て指定された店へ行ったら、『僕と結婚してもらえませんか?』と言われました。それまで彼とはよく話をしていたし、一緒に犬や猫の世話をすることも多かったのですが、恋愛や結婚の雰囲気は一切なかったので、『何かの冗談だろう』と思いましたね」

     木村「彼が紀子さんのことを好きになった理由は?」

     紀子さん「『動物の世話をしている穏やかな顔を見て、理想の相手だと思った』そうです。彼の両親や兄妹は『動物が苦手で、自分にしか興味がないタイプ』と言っていたので、自分のことよりも他人や動物を優先させる私が珍しかったのかもしれません」

     木村「20歳の年齢差についてはお話ししましたか?」

     紀子さん「『僕は年の差なんて関係ないし、周りの目もまったく気にならない』と言っていました。その気持ちを表すために、告白ではなく、いきなりプロポーズしたみたいです」

     木村「彼にしてみれば、プロポーズが本気の証しであり、それは『1年半もの間、紀子さんを近くで見てきたからであって、決して勢いではない』と言いたいのでしょうね」

     紀子さん「そのようなことも言っていましたね。彼は若いのにすごく落ち着いたところがあって、プロポーズのときも冷静でした。『僕自身、じっくり考えて決めたことなので、紀子さんも真剣に考えてみてほしい』と言っていましたから。年齢差はありますが、今までそこまで言ってもらったことがなかったので、うれしい気持ちはあります」

    相手の家族とどう接するか?

     木村「紀子さんのお子さんは何歳ですか?」

     紀子さん「私は23歳のときに同級生と結婚して、翌年息子が生まれたので、今年で18歳になります。元夫とは息子が3歳のときに離婚したので、父親の顔はほとんど覚えていません」

     木村「息子さんは現在、学生ですか?」

     紀子さん「高校3年生で、卒業したら料理の専門学校に行くことになっています。母子家庭だったこともあって幼いころから料理が好きで、幼稚園児のころから『将来はコックになる』と言っていたくらいですから」

     木村「彼との年齢差が4歳しかないので、息子さんは複雑な心境になるでしょうね。それと、もし彼と結婚するのなら、3人一緒に暮らすのか、別居婚にするのか、息子に一人暮らしをしてもらうのか、決めなければいけません」

     紀子さん「私と息子の仲はすごくいいので猛反対はされないと思っていますが、『息子と彼が仲よくできるのか』というと難しいかもしれませんね……。もし結婚するとしても3人で住むことはないと思います」

     木村「彼の両親や兄妹から反対されないのでしょうか?」

     紀子さん「彼は『自分のことが好きな人たちで、僕に興味がないから問題ないと思う』と言っていましたが、本当にそうなのかは分かりません。彼は18歳で家を出て働き始めてから、実家には毎年正月に1度帰るだけで、あまり家族仲は良くないみたいです」

     木村「『彼が考えている以上に、両親は子どものことを考えている』とみるのが自然でしょう。反対されることを覚悟で会いに行く、どんなに反対されても辛抱強く理解を求める、という気持ちが必要です。今回のようなケースでは、親子げんかはおろか絶縁状態になってしまうこともあるので、『紀子さんが彼の家族に歩み寄って親子の橋渡しをする』というスタンスが求められるかもしれません」

     紀子さん「考えると気が重いですが、もし彼とうまくやっていきたいのなら、それくらいのことはやらなきゃいけないですよね」

     木村「お話ししている中で、紀子さんの気持ちが前向きになっていることが分かりました。紀子さんも彼のことが好きになり始めていませんか?」

     紀子さん「今どきいないくらい純粋なところのある子で、彼と話しているとそういう自分になれる気がします。『もっと真剣に考えて、しっかり決断したい』という気持ちに変わってきました」

     木村「家族へのケア以外にも、年齢差のある結婚をするときに気を付けておきたいことがあります。早期離婚にならないために重要なことなので、今からお話しすることはぜひ覚えておいてください」

    ――年齢差のある結婚では、どんなことに注意すればいいのでしょうか?

    2016年10月17日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。最新刊は『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)。その他の著書に『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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