文字サイズ
    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    いい人だけど……ボディータッチが多いのは体目当て?

    肩や腕にふれ、足でツンツン、帰り際にハグ

     あなたはボディータッチの多い人をどう思いますか? 「日本人はスキンシップが苦手」と言われるだけに違和感を抱く人は多いようですが、もしその相手が「いい人」「好意を持ち始めた人」だったら……戸惑ってしまうでしょう。

     今回の相談者・智恵美さん(仮名、34歳)は、友人・知人が集まる飲み会で、ある男性(38歳)と知り合い、2度デートしました。しかし、会話は弾み、楽しい時間を過ごした反面、ボディータッチの多さが気になっていたのです。智恵美さんは「『もしかして体目当てでは?』と思ってしまったのですが、私の考えすぎなのでしょうか」と悩んで私のもとを訪れました。

     智恵美さん「最初の飲み会では、座っているときに足がふれていたので『距離感が近いな』と感じたのと、帰り際に『じゃあ、またね』と頭をポンポンとされたくらいでした。でも、デートのときは、肩や腕にふれたり、足先でツンツンしたり、私の携帯電話をつかんで『このケース、センスいいね』と言ったり、帰り際にハグをしてきたり、ボディータッチが多かったんですよ。『普通の男性は、まだ2、3度しか会っていない女性にこうやってボディータッチするの?』と考えてしまいました」

     木村「彼から『付き合いたい』という言葉や、体目当ての誘いなどはありませんでしたか?」

     智恵美さん「(首をかしげながら)はっきり付き合いたいとは言いませんでしたが、『今度はここ行こうよ』とか、『ずっと一緒にいられる女性を探している』とは言っていました。体目当ての誘いはありませんでしたが、『もう帰っちゃうの? 終電とか気にしなくて大丈夫だよ』とは言われましたね。『今週、仕事が忙しくて疲れてるから』と断って帰りましたけど」

     木村「帰ったのはボディータッチに対する疑問もあったのでは?」

     智恵美さん「(うなずきながら)ボディータッチに対する感覚は人それぞれだと思いますが、私の周りにはそういう男性がいなかったので、戸惑ってしまったというのはありますね」

     木村「たとえば、海外生活の長かった人はボディータッチが多い傾向がありますし、どんな家庭環境で育ったかなども影響するので、一概にどうとは言い切れません。それよりも大切なのは、『彼のボディータッチを智恵美さんがどう感じ、どんな反応を返したか』ということです。正直に教えてください」

     智恵美さん「会話は楽しいし、見た目もそれなりにタイプの男性なので、最初は嫌な気持ちはありませんでした。でも何度か続いたので、『これって変じゃないかな』『やめてほしいかも』と思うようになりました。これは私の悪いところなんですが、相手に嫌われることを避けたがる性格なので、『やめて』とは言えませんでした」

    男女の間にある「ふさわしい距離感」

     木村「付き合っていない男性からボディータッチされると、『気持ち悪い』と感じるのが普通の反応です。相手が多少の好意を抱き始めている人でも、サッと気持ちが引いて冷静になりますし、『体目当てでは?』という疑惑も抱くでしょう。だから智恵美さんは私に相談したのだと思いますし、本心としては『やめたほうがいいのでは』という気持ちのほうが大きくなっているのではないですか?」

     智恵美さん「正直、そういう気持ちもありますね。でも、もう34歳なので、『ここで自分から、彼のような見た目も仕事もいい男性を手放してしまっていいのか』とも思ってしまうんです……」

     木村「男女の間には、その関係性にふさわしい距離感がありますが、彼はそれを分かっていないタイプなのでしょう。たとえば、『出会ったばかりだから、相手にはふれないし、詮索するようなことは聞かない』『3回デートしたから、手をつないでいいかも。家族のことや深い話をしてもいいかも』『交際半年が過ぎたから、一緒に住むのはどうかな。結婚の話をしてみるのはどうかな』など、徐々に距離を縮めるのが自然ですし、相手を大切にしているとも言えます。38歳という年齢でこうした距離感が保てない男性は、リスクが大きいと言わざるを得ません」

     智恵美さん「(やや反論するように)彼は男友達にもフレンドリーなタイプなんですよ。だから、ふさわしい距離感とか、そういうことを気にしないタイプに見えるのですが」

     木村「フレンドリーというより、智恵美さんや友人を同じように軽く見ている可能性があります。彼は『恋人ではない男性からボディータッチされたら、彼女は嫌がらないか』『僕のこういうフレンドリーな対応は嫌がられないか』と考えていないのは間違いないでしょう。相手を気づかえないばかりか、『自分のペースに巻き込もう』という征服欲も見え隠れします」

     智恵美さん「(まだ納得がいかない様子)そんなに悪い人には見えないんですけど……」

     木村「(うなずきながら)彼は智恵美さんをだましたいのではない気がしますし、その意味では悪い人ではありません。ただ、『だましはしないけど、体の関係に持ち込みたい』という軽い男性の可能性は高いでしょう」

     智恵美さん「彼は悪くはないけど、軽い人ということですか」

     木村「残念ながらボディータッチをする男性は、『相手のために必要な手順を踏まず、一足飛びに体の関係に向かいたい』という人が大半を占めています。彼の本心はわかりませんが、これまでも何人もの女性にボディータッチをしてきたのではないでしょうか」

     智恵美さん「じゃあ、彼のことはやめておいたほうがいいということですね」

     木村「それを決めるのは智恵美さん自身です。距離感の取り方がずれた人との恋愛・結婚は苦労しがちなので、『私が変えてやろう』くらいの覚悟がないと厳しいでしょう。生涯のパートナーがそういう男性でいいのか。智恵美さんは34歳なのですから、どんな道に進むとしても、自分の意思ではっきり選ぶことが重要です」

     智恵美さん「実は、過去にも軽い男性に引っかかったことが2度もあったんですよ。どうして私はそういう男性ばかり引き寄せてしまうんでしょうか」

    ―智恵美さんはなぜ、軽い男性を引き寄せてしまうのでしょうか。

    2017年10月16日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)のほか、『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
    大手町モールのおすすめ
    帆布鞄
    PR情報
    大手町モール
    ブランディア
    アーカイブ