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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    「もう頑張れない」婚活の五月病にかかってしまった

    初詣の誓いから必死の婚活も……

     ゴールデンウィークが終わって1週間が過ぎました。婚活中の人にとってゴールデンウィークは、イベントに参加したり、結婚相手候補と会ったりするチャンスなのですが、活動を休んだ人は五月病に似た状態になってしまう人も少なくありません。

     五月病とは、就職や入学などで環境が変わった人が、ゴールデンウィークの長期連休をきっかけに、「ストレスがたまる」「やる気が出ない」「ひどく落ち込んでしまう」などの症状を覚えること。婚活中の女性も同様に、「もうやりたくない」「どうせ無理だから」「何で私はダメなのか」と五月病のような心境になる人が少なくないのです。

     ちょうど1年前の5月に私のもとを訪れた翔子さん(仮名、36歳)は、約4か月間の婚活で成果が得られず、すっかりやる気を失っていました。しかし、結婚をあきらめることもできず、困り果てていたのです。

     翔子さん「初詣のときに、『今年は本気で頑張ろう』と決意したので、婚活パーティーに参加したり、三つの婚活サイトに登録したり、知り合いに飲み会を開いてもらったり、異業種交流会や出版パーティーのような男性が集まる場所にもたくさん行きました。毎週いろいろなところに顔を出して、ネットでもメールのやり取りを重ねて、自分でも『けっこう頑張れたかな』と思っています。でもお茶や食事をした人が2人いただけで、結婚相手の候補すら見つかりませんでした」

     木村「それ以外でしていた婚活はありませんか?」

     翔子さん「仲のいい居酒屋と喫茶店の店長さんに、『いい人を紹介してください』と頼んであります。その他では、友人の友人が主催する大人数のお花見にも行きましたし、ゴールデンウィークの初日には高校の同窓会にも行って、ここでも『いい人がいたらぜひ』と紹介をお願いしておきました。あと、大手の結婚情報サービスにも話を聞きに行きましたが、年齢や収入などの条件重視っぽい雰囲気が合わないと思って契約はしていません」

     木村「いろいろやってみたけど、うまくいかなかった。精神的にも疲れてしまった。でも、『結婚をあきらめる』というわけではないんですよね?」

     翔子さん「(はっきりと)あきらめたくはありません。ただ、同窓会で幸せそうな顔で子どもの写真を見せる同級生を見て悲しい気持ちになって、『もうやめたい』と感じてしまいました。それから2週間くらい過ぎましたが、今は出かけようという気にすらなりません……」

     木村「翔子さんは真面目な性格だから、頑張りすぎて疲れてしまったのだと思います。それが“婚活五月病”のような状態につながって、出かけようという気にすらならないのでしょう。ただ、私に相談しているということは、『何もしないのはまずい』と感じているからでしょうし、自らそれに気づける聡明な方です。まずは下がり切ったモチベーションを通常のラインまで戻して、それから婚活の方法を考えていきましょう」

    婚活五月病のときこそ自分を肯定する

     木村「まず『もう婚活をやめたい』『私には無理』と思ってしまう理由から考えていきましょう。そう思ってしまう最大の理由は、理想と現実のギャップが大きかったから。相手のタイプや条件、出会いの場所、対面したときの振る舞いなどで、理想を追い求めてきたところはありませんか? 『一生のパートナーだからしっかり選ばなきゃ』と思うあまり、相手を見る目が厳しくなりすぎたり、判断が早すぎたりしませんでしたか?」

     翔子さん「(少し考えてから)そうならないように心がけていたつもりですが……ここまで成果がないということは理想が高かったということでしょうか」

     木村「翔子さんの婚活は、とても頑張っていたのだと思いますが、まだまだやれることはたくさんあります。しかし、初対面の相手を見る目や判断基準が厳しすぎると、どんな場所で出会ったとしても、なかなかうまくいきません。さらに翔子さんは、『頑張れば、理想の相手に出会えるかもしれない』と短期集中で頑張りすぎたことで、『うまくいかない』という結果ばかりがクローズアップされやすい心理状態に陥っているのだと思います」

     翔子さん「短期集中で頑張るタイプの婚活女性は、理想が高くなりがちということですか?」

     木村「やはり翔子さんは聡明ですね。婚活は相手がある以上、頑張ったからと言ってうまくいくものではありませんし、『短期間で成果を出そう』と思うほど、失敗しないように相手の短所を見がちになるなど、理想が高くなりがちです」

     翔子さん「もうこの年齢なので早く結婚したいのですが、時間をかけて考えたほうがいいということですか? どの道、今の私はモチベーションが下がってしまったので、そうならざるを得ないところもありますが……」

     木村「今の翔子さんは、ピンと張っていた緊張の糸が切れてしまった状態です。いったん切れたものは無理にピンと張る必要はなく、むしろ、ゆるくつなぎ合わせるだけでいいんですよ。切れたままで放置すると、何も変わらないまま時間が過ぎるだけでなく、これまでの努力がゼロになってしまうので、ペースを落として婚活を続けましょう」

     翔子さん「(気乗りしない様子で)こんなメンタルでも続けたほうがいいんですか?」

     木村「『こんなメンタルでも』とおっしゃいましたが、こういうときこそ自分を肯定することが大切です。婚活しようと思った気持ち、出会いの場に行ったこと、紹介を依頼したことなど、正しかったところを肯定し、ほめてあげてください。その上で、決して間違っていたというわけではなく、微調整や軌道修正が必要なところに目を向ければいいのです」

     翔子さん「成果が出ていないから、なかなか自分を肯定できないんですよね……」

     木村「婚活は成功か失敗の二択ではないですし、10か0のギャンブルでもありません。仕事のときと同じように、よかったところと直すところをしっかり見つめられる人が、最終的に成果をあげられるものです。聡明な翔子さんなら、感情的になりがちなところさえ整理できれば、いい方向に進めると思いますよ。それよりも改善すべきは、婚活の方法そのものにあります」

    ――翔子さんが改善すべき婚活の方法とは、どんなことなのでしょうか。

    2018年05月14日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)のほか、『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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