お断りとフェードアウトの連続。婚活が怖い……

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

婚活を「シビアな確率論」としてとらえる

 木村「本気で早期の結婚を目指すのなら、『全方位アナウンス』『短期・中期・長期の同時進行』『結婚観の具体トーク』の3点セットを実践しましょう。まず全方位アナウンスは、友人・知人から、同僚・社内外の仕事関係者、家族・親族、地元で働く人々まで、全員に婚活していることを告げて、いい男性がいたら紹介してもらうこと。たとえば、地元の飲食店や美容院などのスタッフから紹介を受けて結婚した人は少なくないんですよ」

 絵理さん「ちょっと恥ずかしいですが、可能性を上げるためにはやったほうがいいですよね」

 木村「男性は女性以上に、婚活のやり方を知らない人が多いので、アラフォーくらいの人は知り合いの紹介に頼りがちです。年齢が上がるほど自分で出会いを作れなくなるので、女性を紹介してくれそうな世話好きの人にお願いしておくんですよ」

 絵理さん「何となくわかりますね。会社の先輩にもそういうアラフォー男性がいるので」

 木村「次に『短期・中期・長期の同時進行』ですが、これは交際までの目安期間が異なる出会いを同時進行で実践していきましょう、ということ。1~2か月が目安の短期は婚活パーティーや合コンなどの食事会、2~3か月が目安の中期は婚活サイトや結婚相談所、3~6か月の長期は趣味のグループや習い事などがあります」

 絵理さん「早く結婚したいのなら長期の出会いは、やっても意味がないと思っていました」

 木村「交際までの期間はあくまで目安です。長期が目安の婚活でも、実際は1か月程度で交際に至ることも少なくありませんから。短・中・長期それぞれの場には異なるタイプの男性がいますし、距離が縮まるきっかけやステップも異なるので、同時進行することで結婚にたどり着く可能性が上がります」

 絵理さん「可能性を上げるですか……そういう見方をしたことはなかったですね」

 木村「さまざまな価値観の男女が混在する婚活は、シビアな確率論でもあります。その第一歩として大切なことは、さまざまなタイプの男性と出会える場所へ効率よく足を運ぶこと。たとえば、婚活パーティーばかり行っていても似たタイプの男性が多く、『私とは合わない』と感じていたら、結婚にたどり着く可能性は低いでしょう」

 絵理さん「同時にいろいろやることが大事なんですね。私は二つの婚活サイトに登録していたのですが、これはどうですか?」

 木村「二つの婚活サイトに登録するのもいいことですし、三つに増やしてもOKです。また、合わなければ別の婚活サイトに入れ替えてもいいでしょう。成功の確率を上げるためには、選択肢を増やすことと、うまくいかないものは切り替えることの2点が重要です」

「この人、自分の感覚に近い」と思わせる

 絵理さん「そういう出会い方を実践したら、もう少し相性のいい男性と出会えるような気がしてきました」

 木村「3点セットの最後は、『結婚観の具体トーク』。衣・食・住の好みやこだわり、勤務日と休日の生活リズム、『どんな夫婦になりたいか』などの家族設計、それに伴うお金の使い方などの具体的な話をしましょう。相手も婚活中の人や結婚願望のある人なら、話題に出したほうが自然なので照れる必要はありません」

 絵理さん「女性からそういう話は言わないほうがいいと思っていました」

 木村「むしろ逆で、男性からそういう話は言いにくいものです。結婚観のイメージが近いことがわかれば、『自分と近い感覚の人がいてうれしい』『彼女となら結婚しても楽しそう』と思わせられるでしょう。お互い結婚相手として意識しているムードが生まれたら、交際期間は短くてもプロポーズされる可能性はグッと上がります」

 絵理さん「相手にそう思ってほしいですし、私もそう思いたいですね」

 木村「ただし、自分の結婚観をアピールしすぎると距離を置かれてしまうので気をつけましょう。もちろん無理やり相手に合わせる必要はないので、できるだけ自分に合う人を探したいところです。とは言え、基本的に『特にここだけは重視したい』という点が似ていれば、夫婦としてやっていけるものなので、気にしすぎないようにしてください」

 絵理さん「『特にここだけは重視したい』というのは、相手を選ぶときにも気になっていました。性格、見た目、仕事と収入など、どれが大事なのかな……と」

 木村「結婚から10年後、20年後も見据えたとき、『本当に重視すべきは何か』『どこまでなら許容できるか』などを改めて見直してみてください。ちなみに私がおすすめしたいのは、加齢とともに衰える見た目ではなく、先ほど話した結婚観や、それに伴う生活感の一致です」

 絵理さん「でも私の見た目は、もう少し男性から好かれるように変えたほうがいいですよね?」

 木村「大幅に変える必要はありません。好印象を与えるヘアメイク、服装、表情、話し方、振る舞いなどに気をつければ十分でしょう。そのあたりは今からアドバイスしますので、自信を持って婚活に臨んでください」

――何度かメールでやり取りを経た3か月後、絵理さんから経過報告のメールが届きました。

 絵理さん「この3か月間、友人・知人の紹介、三つの婚活サイト、アウトドアのグループ、ワイン初心者のサークル、地元の県人会と、たくさんの婚活をしてきました。1対1で会ったのは婚活サイトの2人だけですが、男性の友人が増えて気軽に話せるようになったのは、婚活を怖がっていたころを思うと進歩を感じます。実は気になる男性が4人もいるんですよ。だから、その中で結婚観の合う人を見つけて距離を縮めていけたら、と思っています」

 今回のテーマは、婚活で行き詰まったときの対処法

 基本的に面識のない男女が集う婚活では失敗がつきものだけに、一人に執着して一喜一憂せず、気持ちの浮き沈みは抑えたいところ。うまくいかなかったときも、「決して自分のせいではない」というケースが大半だけに、落ち込みすぎないことが大切です。

 ただ、絵理さんのように、相手からの断りやフェードアウトが続くと、「婚活が怖くなる」こともあるでしょう。しかし、それも自分のせいではなく、「婚活の方法に偏りがある」「悪いめぐり合わせが先に来ているだけ」の可能性も高いので気にする必要はありません。自分なりに気分転換できる時間を作るとともに、出会いの場所や質を変えるなどの工夫で改善できるものです。

 また、本気で早期の結婚を目指すのなら、絵理さんにアドバイスしたような「全方位アナウンス」「短期・中期・長期の同時進行」「結婚観の具体トーク」の3点セットが効果的。これらを実践することで婚活成功の可能性は確実に上がります。

 ポイントは、いかに結婚観の合う人を効率よく見つけるか。そのためには種類の異なる出会いの数を増やしつつ、結婚観に関わる会話を心がけることが重要です。このような婚活を経て結婚に至った夫婦は、「こんなはずではなかった……」という早期離婚が少ないのもメリットの一つなので、覚えておいてください。

1

2

無断転載禁止
27088 0 人生100年時代の恋愛指南 2018/06/25 05:20:00 2018/06/25 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180621-OYT8I50025-T.jpg?type=thumbnail

おすすめ記事

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ