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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    まさかの婚約破棄。それでも彼と結婚したい

    彼が婚約破棄を決意した驚きの理由

     「幸せの絶頂から絶望への転落」という意味では、「離婚の数倍つらい」といわれる婚約破棄。私のもとにも年に数人は、婚約破棄で傷付いた人が訪れます。

     今回の相談者・菜穂子さん(仮名、33歳)は、結婚情報サービスで知り合った男性(36歳)と3か月の交際を経て婚約。さらに2か月半が過ぎて新居を探し始めたとき、彼から別れ話を切り出されてしまいました。傷心の菜穂子さんは、「慰謝料はいらないから、もう一度考え直してもらうには、どうしたらいいですか?」と尋ねてきたのです。

     菜穂子さん「私はもともと結婚願望が強かったのですが、29歳のときに最後の恋人と別れてから出会いがほとんどなかったので、結婚情報サービスに登録しました。10か月間で10人の男性と会ったのですが、フィーリングが合った人の中で、私のことを気に入ってくれたのは彼だけだったんですよ。だから、『この人と結婚できたら』と思っていました」

     木村「最初から結婚前提の交際だったんですよね?」

     菜穂子さん「(大きくうなずいて)彼から『半年後とか、それくらいの結婚を前提にお付き合いしてください』と言われました。私も『早く結婚して子どもを産みたい』と伝えていたので、『半年後』という彼の言葉が(すご)くうれしかったですね」

     木村「3か月間の交際はどのような感じでしたか? プロポーズはありましたか?」

     菜穂子さん「週1、2回は会って食事していましたし、映画や水族館へ行ったし、お互いの家も行き来しました。『こんな家がいいね』とか、『結婚式はどういうのがいい?』とか、楽しく話していたし、私の欲しかった時計を用意してプロポーズもしてくれたので、婚約破棄されたことが今でも信じられません」

     木村「彼はその理由をどう話していましたか?」

     菜穂子さん「『菜穂子ちゃんは全然悪くない。自分は結婚に向いていない人だと分かってしまったから。本当にごめんなさい』と言っていました。私のせいなら努力で直せるかもしれませんが、結婚そのものをしたくないようなので、どうしたらいいかわからないんですよ。もちろん、考え直してもらうために会って話しましたし、毎日メールのやり取りはしていますが、彼の気持ちは変わりません。どうしてそんな急に心変わりしてしまったんでしょうか? こういうケースってよくあるものなんですか?」

    そこまで愛しているのか自信がない

     木村「彼は結婚や夫婦生活が間近に迫った現在の状況と、自分の言葉に押しつぶされそうになっていたのではないでしょうか。自分が置かれた状況と自分が言った言葉に、肝心の気持ちが追いついていかないのでしょう。残念ながら男女を問わず、こういう心境に陥る人はいますし、マリッジブルーの一例とも言えます」

     菜穂子さん「普通、結婚が近付いてきたら、幸せと思うものじゃないんですか? 私には理解できません……」

     木村「30代半ばまで独身で過ごしてきた男性には、『結婚でお金や時間の自由が減る』と感じる人も少なくありません。また、自ら『半年以内の結婚』と話し、家や結婚式などの会話を重ね、プロポーズもしたものの、『そこまで彼女を愛しているのか自信がない』『本当に彼女と結婚していいのだろうか』と感じている可能性は高いでしょう」

     菜穂子さん「(落胆した様子で)今さら『自信がない』とか言われても困るんですけど……。私だって自信なんてないけど、『これからいい夫婦になっていこう』と思っているのに、ひどくないですか? 仕事も人間関係もまじめな人だから安心していたのに」

     木村「菜穂子さんの考え方はごく自然ですし、彼の言動には幼さを感じます。ただ、厳しい言い方になりますが、もともと短期間で相手を見極めなければいけない婚活は、すべて自己責任。そういう彼を選んで交際したのも、婚約したのも菜穂子さんですから、その思いに区切りをつける理由も、『彼に婚約破棄されても仕方ないから』ではなく、菜穂子さん自身が『あんな男と結婚しなくてよかった』というものでなくてはいけません」

     菜穂子さん「(首をひねりながら)……やっぱり彼との結婚はあきらめなければいけませんか? ひさしぶりに好きになれた人なので、簡単には忘れられなくて」

     木村「では、逆に聞きますが、彼でなければいけない理由はありますか?」

     菜穂子さん「33歳になってせっかく出会えた人だし、いろいろな話をしてきた人なので……。それに、もう両親にも紹介して、同僚や友人にも話してしまいましたから」

     木村「もう少し質問をゆるめましょう。彼のどこを好きになりましたか?」

     菜穂子さん「最初は『何を考えているのかよくわからない人だな』と思っただけなんですけど、私のことを誘ってくれましたし、2人きりで会うと凄く気をつかってくれて、優しいんですよ。それと、大きな会社に勤めているので収入も安定していますし、『結婚相手としてはいい人かな』と思っていました」

     木村「ここまで話を聞いた限りでは、『やはり彼のことは忘れたほうがいい』と思わせる三つの理由がありますね。それは菜穂子さんの人生全般にも関わる重要なことです」

    ――菜穂子さんが彼を忘れたほうがいい三つの理由とは?

    2018年09月19日 10時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)のほか、『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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