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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    芸人の彼を支えられるか?自信はないが別れたくない

    アラフォーが近づき、友人たちは結婚

     女性の精神的、経済的な自立が進んだことで、以前よりは「夢を追う男性を支えてあげよう」という発想の人が増えました。「好きだから普通のこと」「もし成功できなくても何とかなるでしょう」という前向きな女性は少なくないのです。

     しかし、その気持ちが変わらないとは限りません。今回の相談者・真里奈さん(仮名、34歳)は、いったん「芸人の彼(33歳)を支えていこう」と決意したものの、押し寄せる不安に悩まされていました。

     真里奈さん「彼とは共通の友人が開いた飲み会で出会ったのですが、もう付き合い始めて6年になります。ライブに誘ってもらって見たコントは面白かったし、何より優しい人だったんですよ。それまではマイペースというか、冷たい人とばかり付き合ってきたので、彼には笑わせてもらったし、癒やしてもらいました」

     木村「『彼が芸人として成功するように支えていこう』と思ったんですね」

     真里奈さん「そうですね。もともと物欲も、これといった趣味もないし、多少の我慢ならできると考えていました。実際、お金に余裕がない生活でしたが、楽しくやってこられたと思います」

     木村「でも、その気持ちに迷いが生じたんですね」

     真里奈さん「もうすぐ35歳になるのですけど、それってアラフォーですよね。周囲の友人や同僚が次々に結婚して、『私はいつまで独身なんだろう』とか、『この先、子どもを産むチャンスはあるのかな』とか、思ってしまうんです。そしたら、『ずっとお金のない生活なのかな』『病気になったらどうしよう』といろいろ考えてしまって……。私は意志の弱い女なのでしょうか」

     木村「真里奈さんのような女性は少なくないので安心してください。加齢、身近な人の変化、お金や健康の不安、出産年齢などで、気持ちが揺らぐのは普通のことであり、一つ一つのことに向き合って考えようとしている証拠です。『考えただけで終わり』ではなく、『これからどうしていくか』を考えていきましょう」

     真里奈さん「彼は芸人としての収入は教えてくれませんが、たぶんほとんどないのだと思います。バイトで月10万~15万円くらい稼いでいるようですが、私も普通のOLで給料はしれていて、一緒に住んでいるので何とかやっていけるという感じです。『これで結婚や子育てはできるのか?』と疑問に思ってしまうんですよ」

     木村「真里奈さんの本音を聞かせてください。今の生活のままでも彼と結婚したいのか、彼に芸人を辞めてもらって生活を安定させたいのか、彼が芸人を辞めなければ別れを考えているのか。どの考えが一番しっくりきますか?」

    相手を美化しすぎると選択を誤る

     真里奈さん「正直言って、今の生活のままで結婚したいかと言われたら、違う気がします。今まで私なりに頑張ってきたので、『もう少し楽がしたい』というか。でも、『彼に芸人を辞めさせていいのか』という気持ちもあって、『私から別れられたら、それが一番いいんじゃないか』とも思うんですよ。結局、気持ちがまとまっていなくてすみません」

     木村「では、ここまで聞いた話を整理しますね。真里奈さんは、できれば彼と別れたくないし、結婚したいし、子どもを産みたい。ただ、今のような不安定な暮らしはしたくない。ここまでが自分の願望ですが、合っていますか?」

     真里奈さん「おっしゃる通りです」

     木村「次に、彼のことを考えて、『夢をあきらめさせてはいけないのではないか』と、『夢をあきらめさせてあげるのも愛情ではないか』という気持ちがあるわけですね」

     真里奈さん「そうですね。彼の先輩芸人には30代前半で辞めた人がけっこういるみたいですし、『自分で区切りをつけられないのなら、嫌な役回りですけど、私がそれをしてあげてもいいのかな』と思っています。でも、いったん辞めてしまったら、もう二度と戻れない世界なので、彼が自分を納得させられるのかわかりません。まじめで一途(いちず)なタイプの人なので」

     木村「真里奈さんは、『これまでマイペースで冷たい人とばかり付き合ってきた』『彼には笑わせてもらったし、癒やしてもらった』と言っていました。しかし、これほど真里奈さんを一人で悩ませるわけですから、今の彼もマイペースで冷たいところがある人なのかもしれませんよ。真里奈さんの人生であり、今は岐路に立っているわけですから、あまり美化しすぎずシビアに考えたほうがいいでしょう」

     真里奈さん「実は一番仲のいい友人にも、『その彼は本当に真里奈のことを考えているの?  本当に好きなら芸を頑張るだけじゃなくて、真里奈のためにも頑張れるはずだよね』と言われました。いい人なのは間違いないのですが、確かにマイペースなところはあると思います」

     木村「やはり一度、ひざを突き合わせて、本音で話し合ったほうがいいでしょう。『今、お互いが何を考えているのか』『いつまでに何がしたいのか』『いつまでなら待てるのか』『何は受け入れられるけど、何が受け入れられないのか』を素直に話し合ってみてください。まじめで、一途なタイプの彼ならできますよね?」

     真里奈さん「今までは、『彼を芸以外のことで追い込むようなことはしたくない』と思って、そういう話し合いを避けていましたが、頑張って切り出してみようと思います」

     木村「大切なのは、一方的な話にしないこと。たとえば、『芸人を辞めなければ別れる』『真里奈のために別れる』などの極論ではなく、幸せにやっていくための落としどころを探ろうとしてください。一度話し合っただけでうまくいくほど簡単な問題ではないでしょうが、話し合うことで、具体的な対処法が見えてくるものです」

    ――それから1週間後、真里奈さんと彼は今後のことを話し合ったそうです。彼はどんなことを考えていたのでしょうか?

    2018年10月01日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)のほか、『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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