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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    「子どもはいらない」と聞く耳を持たない彼と別れるべきか

    私が我慢するしかないのか……

     人の価値観はそれぞれと言えども、結婚観は一致するに越したことはありません。なかでも、けんかや心離れにつながりがちなのが、子どもに関する意見の相違。「子どもが欲しい」「子どもはいらない」と考え方が合わないカップルは、それだけで大きな障害となります。

     今回の相談者・好乃さん(仮名、32歳)は、交際2年半、同棲(どうせい)1年半の恋人(32歳)との結婚を考えていました。しかし、「別れたほうがいいかもしれない」と思うほどの大げんかをしてしまったそうです。

     好乃さん「私も彼も『結婚の意思はある』という点では一致しています。でも、私はすぐにでも結婚したいけど、彼はもう2~3年後くらいで考えているんですよ。私は子どもを2人産みたいと思っているので、それでは遅いし、2~3年も待たなきゃいけない意味がわかりません」

     木村「彼はなぜ『結婚は2~3年後』と言っているのでしょうか?」

     好乃さん「『仕事で昇進してからでないと生活がきつい』とか、『まだ2人とも大人になり切れていない』とか言っていましたが、今だって普通に生活できているので、理由にならないと思うんですよ。何より私の気持ちを考えようとしていないことが悲しくなりますね」

     木村「男性は『自分のタイミングで結婚したい』と思う人が多いので、『なぜ今、結婚したほうがいいのか』という必然性をしっかり説明したほうがいいでしょう。出産願望の話はしましたか?」

     好乃さん「もちろんしました。でも、彼に『子どもはいらない』と言い切られて、あまりのショックに黙ってしまいました。彼は『まだ俺たちには育てられない』『今の生活ができなくなる』と言っていましたが、それが本心なら、『本当に子どもが欲しいなら、こんなに幼い考え方の人との結婚はやめたほうがいいかもしれない』と思ってしまったんです」

     木村「『子どもが欲しい、欲しくない』は個人の自由ですが、おっしゃる通り32歳の男性としては一方的すぎる考え方かもしれませんね。ただ、現実的に考えたとき、好乃さんと彼それぞれに『別れる』という選択肢はありますか?」

     好乃さん「私はできれば別れたくないけど、どうしても子どもが欲しいと思っているので、今回の件で初めて別れが選択肢に入りました。彼は私と別れるつもりはないみたいですが、基本的にマイペースな人なので、自分の考え方を変えるとは思えません。私が我慢すれば、これまで通り円満な関係でいられますが、私が突っぱねたら別れてしまう気もします」

    仮のスケジュール表を叩き台にする

     木村「目先のことに流されると後悔を招きがちなので、『私が我慢すれば』という考え方は頭の中から消しましょう。今、2人に重要なのは、きわめて真剣な話し合いをすることです」

     好乃さん「真剣な話し合いなら、すでにしていると思うんですけど……」

     木村「これまでの話し合いで、真剣だったのは好乃さんだけです。年齢や将来のことを踏まえた具体的なライフプランを考えているのは好乃さんだけですよね。一方、彼の『結婚は仕事で昇進してからでないと生活がきつい』『まだ2人とも大人になりきれていない』『子どもはまだ俺たちには育てられない』『今の生活ができなくなる』は、具体性のないイメージに過ぎません」

     好乃さん「そうなんですよ。彼は漠然とした悪いイメージばかりで、話になりません」

     木村「結婚や子どものことを真剣に考えていないから、漠然と悪いイメージを持っているだけではないでしょうか。好乃さんとしては、彼に漠然とではなく、具体的なイメージを持たせることが必要でしょう。希望から不安まで本音を伝え合えれば、『これは大丈夫』『それはこうすればいいかも』などの落としどころが見つかるかもしれませんよ」

     好乃さん「その具体的なイメージっていうのは、どうやって持ってもらえばいいんですか?」

     木村「年齢をベースにして結婚や出産の予定を組んだ仮のスケジュール表を作って、彼に見せたらいかがでしょうか。それと、『生活やお金の使い方などが、どう変わるのか』も彼が気になるところなので、箇条書きにして見せたほうがいいかもしれません」

     好乃さん「仮のスケジュールや生活とお金の使い方は、私が希望するもので作っていいんですか?」

     木村「そこは交渉事なので、私の希望を1案、彼が希望しそうなものを2案、折衷案を3案として挙げつつ比較したほうが、落としどころを作りやすいでしょう。仮のスケジュール表という叩き台があることで、彼は『なぜ、私はこのスケジュールがいいのか』『なぜ、彼のスケジュールでは遅いのか』が理解しやすくなり、歩み寄るきっかけになる可能性があります」

     好乃さん「それでうまくいくといいのですが、マイペースな人なので『そんなにうまくいくかな』とも思ってしまうんですよ。もし、彼が自分の考え方を変えなかったらどうしたらいいですか?」

    ――マイペースな彼には、どんな対策が効果的なのでしょうか。最後に2人は意外な結末を迎えることになります。

    2018年10月29日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)のほか、『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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