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    30代、40代女性の恋の悩みに、恋愛・結婚・人間関係コンサルタントの木村隆志さんがアドバイス。

    恋人より別の人を好きになってしまう…私は恋愛依存症?

    現在33歳、このままでは結婚できない

     今回の相談者・佳穂さん(仮名、33歳)は、自分のことを「恋愛依存症かもしれない」と言っていました。彼女は「婚約者がいたにもかかわらず、別の男性を好きになってしまった」「つらいことがあると、つい男性に頼ってしまう」と過去や反省点を話しながら涙ぐんでいたのです。

     「そんなの自分が悪いだけじゃないか」と思う人もいるかもしれませんが、佳穂さんにとっては深刻な問題。「もう33歳なのに、このままでは誰とも結婚できない」と悩む彼女には、どんなアドバイスが必要なのでしょうか。

     佳穂さん「2年前にプロポーズされて婚約した人がいましたが、私がマリッジブルーになってしまい、最後は別の男性を好きになって別れました。でも、その男性とも半年くらいで別れてしまって寂しい思いをしていたとき、以前から薄い友人関係だった男性が『付き合おう』と言ってくれて、私も『彼を好きかもしれない』と思って付き合い始めたんですよ。ただ、けっきょくうまくいかなくて、また別の男性を好きになってしまいました。これって、恋愛依存症ですか?」

     木村「恋愛に依存する人の思考傾向は、『不安、不満、寂しさ、むなしさなどを恋愛で解消しようとする』こと。日ごろ不安や不満が強い人ほど、『恋愛なしの状態ではいられない』と感じ、身近な人を好きになることで解消しようと思うところがあります。その点、佳穂さんはどうですか?」

     佳穂さん「確かに仕事でも友人関係でも、ストレスというか、不安や不満を感じることは多いかもしれません。だから恋愛をしているときは、嫌なことを忘れて幸せな気持ちになれるのだと思います」

     木村「では逆に、婚約者や恋人の男性たちに対する不安や不満はありませんでしたか?」

     佳穂さん「ありました。婚約者の彼はプロポーズしてくれたけど、以前より優しくしてくれなくなって、結婚の準備も私任せでした。そのあとに付き合った男性は合コンへ行くなどの浮気疑惑が何度かありましたし、友人の男性は自分の話ばかりで私の話はまったく聞かない人であることが分かって、『こんなはずじゃなかった』と思ってしまったんです。もちろん『そういうところがあっても好き』という気持ちもありましたが、現実問題として寂しいですし、別の男性と意気投合すると、そちらのほうが気になってしまうというか……」

     木村「恋愛に依存する女性で最も悩みが大きいのは、『浮気・借金・暴力などを繰り返す男性と別れられない』『好きな人のことばかり考えて他のことが手につかない』というパターンです。佳穂さんはこの二つに当てはまらないので、思考回路と行動パターンさえ変えれば、スムーズに改善できるかもしれません。では少し質問を変えましょう。『恋人以外の男性につい頼ってしまう』ということはありますか?」

     佳穂さん「精神的にも体力的にもハードな仕事をしているので、同僚や友人の男性になぐさめてもらったり、グチを聞いてもらったりすることはあります。それと、失恋したときも頼ってしまいますね。同じ女性に話をしても、あまりいい顔をされないというのもあって」

    自分の短所を隠すことの落とし穴

     木村「佳穂さんが異性に頼りたくなるのは、自分のことがあまり好きではないからでは?」

     佳穂さん「そうですね。園児のころからなかなか『かわいい』と言ってもらえなかったですし、そのせいで性格がひねくれてしまったところがあります。だから女の子グループのノリにも合わせられなかったし、気楽に話せるのは男の子のほうが多かったかもしれません。オシャレやメイクを頑張って恋人ができるようになりましたが、いまだに自分のことは好きになれないです」

     木村「恋愛に依存しがちな人ほど、『自分に自信がない』という傾向があります。たとえば、『自分を愛せない分、男性から愛されたい』という気持ちが人一倍強いんですよ。ただ、自分が相手を愛することより、相手から自分が愛されることばかり求めてしまうから、なかなか愛し合うという段階には至りません。だから、けんかなどのネガティブなことがあったとき、持ちこたえられずに、他の人に目がいってしまうのでしょう」

     佳穂さん「『愛されたい』という気持ちは強いと思いますが、私なりに相手のことを愛しているつもりなんですけど……」

     木村「相手から見たら、あまり『愛されている』とは感じないのではないでしょうか。佳穂さんは『愛されたい』という気持ちが強い分、相手の気持ちが伴っているかどうかはさておき、『好き』というフレーズに弱いということはありませんか? また、交際スタート後も、電話やメールで愛情表現を求めたり、それがないと不安を抱いたりしませんか?」

     佳穂さん「愛情表現を求めてしまうところはあると思います。特に付き合い始めのころは、『また、うまくいかないんじゃないか』と不安になってしまうというか……」

     木村「佳穂さんは『男性と深くつながりたい』と思っているように見えて、実は一方的に愛されるような関係を望んでいるところがあります。たとえば、相手から愛されるために、自分の短所を見られないようにして、嫌われないようにしていませんか? それと同様に、相手の短所も受け入れられないから、他の男性に目が向いてしまうのではないでしょうか」

     佳穂さん「自分の短所を隠そうという気持ちも、相手の短所を受け入れられないという気持ちにも心当たりがありますね。そのほうがうまくやっていけるのかなと思っていました」

     木村「佳穂さんが『異性と深く付き合わない』というスタンスでいるから、同じような思考回路の男性が近づきやすくなるんですよ。でも、『異性と深く付き合わない』という男性は浮気症やマイペースな人が多いので、円満な関係が長続きしにくいものです」

     佳穂さん「私と付き合ってきた男性たちは、似た者同士だったということですか?」

     木村「お互い相手の短所を『理解しよう』『受け止めよう』と思っていない点は似ています。だから自分の短所も受け止めてもらえると思っていないし、けんかなどのピンチに弱く、別の異性に引かれやすくなってしまうのでしょう。実際、佳穂さんは、『振られるのを恐れて、自分から他の男性を探してしまった』という経験はありませんか?」

     佳穂さん「一度だけあります。自分にも、相手の自分への愛情にも自信が持てなくて……」

     木村「佳穂さんの課題と対処法が見えてきました。三つのアプローチを辛抱強く続けることで、一人の男性を愛し続けられる女性になれますし、結婚も可能だと思いますよ」

    ――佳穂さんに必要な三つのアプローチとは、どんなことなのでしょうか。

    2018年11月12日 05時20分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
    プロフィル
    木村 隆志   (きむら・たかし
    コンサルタント/コラムニスト。ティーンから中高年世代まで、幅広い年齢層の相談を受け続け、コンサル数は対面だけで通算2万組超。また、各メディアに毎月20本強のコラムを寄稿している。『独身40男の歩き方』(CCCメディアハウス)のほか、『40歳からはじめる 一生の恋人の見つけ方』(同文館出版)、『話しかけなくていい! 会話術』(CCCメディアハウス)、『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』(TAC出版)、『好感度がアップする プラスひと言会話表現605』(こう書房)、『友活はじめませんか? 30代からの友人作り』(遊タイム出版)などがある。
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