「専業主婦になりたい」のに婚活で失敗ばかり

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高収入の男性と出会える場所は?

 木村「いきなり話の腰を折るようですが、恋愛も結婚も相手があることなので、自分の思い通りにいく簡単な方法はありません。ただ、その可能性を高めることはできますし、努力はすべきでしょう。努力の第一歩目は、出会いの場所へ行くことですが、これまでどのような婚活をしていましたか?」

 美佳さん「若いころは飲み会が多かったのですが、最近は年に一、二度くらいしかないので、彼と別れた2年前からは婚活パーティー、婚活サイト、テーマ合コンがほとんどです。『うまくいけば結婚まで早いだろうな』とは思いますが、『なかなかうまくいかない』という実感がありますね」

 木村「『どうしてもこういうタイプと結婚したい』というときは、そのタイプの男性がたくさんにいる場所に行くべきです。たとえば、婚活パーティー、婚活サイト、テーマ合コンの中でも、テーマを区切ったものを選んで行くべきでしょう」

 美佳さん「一度だけ『男は外で仕事、女は家で家事』というテーマの婚活パーティーに行ったことがありますが、そういうことですか?」

 木村「そういう直接的なテーマだけでなく、『料理好きの女性』『家事の得意な女性』『手料理が食べたい男性』『妻は家庭にいてほしい男性』などもアリでしょう。その他では、高収入男性限定のものや、高収入の男性会員が多い結婚相談所でダイレクトにマッチングしてもらうなどの方法で結婚する人もいますし、あるいは事前に互いの希望を伝え合えるお見合いでもいいでしょう。ただ、それらが『アラフォー年代に入った美佳さんに合っているか』と言えば難しいところがあります」

 美佳さん「(察したように)そういう女らしさのようなものを求める男性って、20代の若い子が好きですもんね」

 木村「そういうところもありますが、年齢は必ずしも不利に働くわけではありません。美佳さんは『アラフォー以上の男性にモテるかもしれない』というところもあるわけですから」

 美佳さん「自分を棚に上げてわがままかもしれませんが、40代以上との結婚は考えられないんですよ」

 木村「その他で美佳さんの専業主婦願望を受け止められる男性と出会うためには、ゴルフ、乗馬、ヨット、車、美食、高級ジム、芸術鑑賞などの高収入男性が集まるグループやサークルに参加したり、花見・花火・紅葉狩り・忘年会など季節ごとのイベントに顔を出したりするのもアリでしょう。もちろん、それなりの時間とお金の投資が必要になりますが」

 美佳さん「そこまで高収入でなくてもいいのですが、年収700万~1000万円くらいの独身男性で『妻は家にいてほしい』という人はいないのでしょうか?」

 木村「繰り返しになりますが、『いるけど出会える可能性は高くない』という現実がありますし、もし出会えたとしても美佳さんは『その男性に気に入ってもらえる可能性が低い』という問題を抱えています」

婚活中の家事アピールはNG

 美佳さん「(動揺して)エッ?! 何で私はダメなんですか?」

 木村「先ほど話したように、美佳さんのスタンスでは独身男性たちに『依存心のある女性』という誤解を抱かれてしまうからです。すると、『表向きは笑顔で話しているけど、心の中では引いている』という状態になりがちでけっきょくうまくいかないんですよ」

 美佳さん「『料理が好き』とか『好きな人を支えたい』とか、そういう控えめなアピールでも引かれてしまうということですか?」

 木村「婚活中のあからさまな家事アピールは、『依存しようという気持ちの表れでは?』と警戒心を高めてしまうことが多く、特に高収入男性はその傾向が顕著です。なかでも料理自慢は、独身男性の求めるメニューではないなどの理由で空回りに終わるケースが少なくありません」

 美佳さん「独身男性が求めるメニューってどういうものですか?」

 木村「わかりやすくいうと、オシャレなイタリアンやフレンチではなく、街のおいしい定食屋というイメージでしょうか。男性に好きな料理のアンケートを取ると、カレー、ハンバーグ、豚肉のしょうが焼きが必ず上位を独占するくらいですから。または、お酒に合うつまみがサッと出てくる居酒屋のような料理を求める男性も少なくないですね」

 美佳さん「そういう料理も、もちろんできますが、作っていてもあまり楽しくないですね」

 木村「しかし、多くの男性は専業主婦にそのくらいの要求はしますし、特に食べたいものばかり食べてきた独身期間の長い人ほど、その傾向がありますね。嫌な言い方になりますが、『専業主婦ならそれくらいやってもらって当然』という考え方です」

 美佳さん「幸せになりたいのなら、それくらいは当然ということですか?」

 木村「今、『幸せになりたいなら』とおっしゃいましたが、『専業主婦になったら幸せになれる』という考え方はやめましょう。どんな結婚をしたとしても、その後の夫婦生活は2人で作り上げていくものであり、『こんなはずじゃなかった』という誤算や危機も乗り越えていかなければならないのですから」

 美佳さん「それはわかっていますが、『結婚できたとしても、その男性とうまくいかなかったらどうしよう……』という不安はありますね」

 木村「怖いのが、『専業主婦だからこそ夫とケンカが多くなってしまう』という夫婦が少なくないこと。立場と役割が真逆なので、互いを尊重し、感謝を伝え合うことが難しいところがありますし、特に仕事をしている男性は、専業主婦の女性に対して、上から目線になりがちなので、美佳さんが今思っている以上の幸せは得られないかもしれません」

 美佳さん「言われてみるとそうかもしれませんね。専業主婦にはなりたいけど、そればかりにこだわってはいけない気もしてきました」

 木村「出会ったばかりの男性に『私は専業主婦になりたい』と条件を押し付けるような形の婚活はやめましょう。『結婚後も働き、妊活をしながら徐々にフェードアウトする』という女性や、『子どもが生まれて幼稚園か小学校に入るまでは家事に専念する』と約束する夫婦もいます。美佳さんにとって重要なのは、『専業主婦願望をかなえてくれる男性』ではなく、『話し合い、協力しながらやっていける男性』との出会いを探すことではないでしょうか」

――コンサルから約半年間、美佳さんからの連絡はありませんでした。そして、ひさびさのメールには、彼女の葛藤と決意が書かれていたのです。

 美佳さん「その後、いろいろ考えてしまってなかなか行動に移せませんでした。何人か男性との出会いもありましたが、外見が好みではなかったり、『女性も絶対に働いたほうがいい』という人だったりで、状況は何も変わっていません。遅いかもしれませんが、このままでは結婚すらできなくなってしまいそうなので、専業主婦にこだわらず仲よく一緒に生きていけそうな人を探そうと思っています」

 今回のテーマは、専業主婦願望の高い女性の婚活。

 「仕事の苦しさから解放されたい」「外で働くより、家事のほうが向いている」「高収入男性と結婚して気楽に暮らしたい」など理由はそれぞれですが、「専業主婦になりたい」という独身女性は少なくありません。

 しかし、美佳さんの元恋人がそうだったように多くの独身男性が、「もしリストラされたら」「転職がうまくいかなかったら」「病気やケガで働けなくなったら」などの不安から、専業主婦願望の強い女性を受け止め切れないところがあります。

 一方、自分の収入やステイタスにある程度の自信があり、「妻になる女性は外で働かなくてもいい」と言い切れる独身男性も一筋縄ではいきません。「僕の稼いだお金を使う代わりに、彼女は僕に何をもたらしてくれるのか」と思い、女性に美しさや若さなどを求めがちです。

 また、短時間勝負の婚活で専業主婦願望を伝えると、相手男性に「この女性は僕のお金に依存しようとしているのではないか?」という警戒心を抱かれる可能性大。「家事が得意」「好きな人を家事で支えたい」などの発言は、その最たるところなので気をつけたいところです。

 現実として「専業主婦だからこそ夫とケンカが多くなってしまう」という夫婦も多いなど、そもそも「専業主婦になったら幸せになれる」という考え方自体が根拠のないもの。どんな夫婦も日々の生活は2人で作り上げていくものであり、そのためには「専業主婦願望をかなえてくれる男性」ではなく、「しっかり話し合い、協力しながらやっていける男性」を探したいところです。

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52784 0 人生100年時代の恋愛指南 2018/12/10 05:20:00 2018/12/10 05:20:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20181206-OYT8I50002-T.jpg?type=thumbnail

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